昨夜、ぼーっとテレビを見てたら、 殺人事件を超能力者が透視する、 というような番組をやっていた。
大した内容でもないんだけど、 見ているうちに、どんどん、怖くなった。
部屋の温度が、下がった気がした。 何か、視線を感じる気がした。
全部、気のせいなんだけど。
家中の電気をつけて、 開きっぱなしになっていたクロゼットのドアや 何やかやをピッチリ隙間無く閉めて、 ベッドから動けずにいた。
誰かに電話したい。 誰かの声が聞きたい、と、思った。
電話相手として思い浮かべることができたのは2人だけだった。
それも、多分、適切ではない2人だ。
こういうときに、気軽に電話をかける相手がいない。 それが私なんだ。と思った。
それは私が選んだことで、仕方ないことで、 でもやっぱり寂しいことよね、と思った。
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