| 2004年09月16日(木) |
浮気を許せるか(NDdPより勝手に妄想) |
今聞いている中で一番のお気に入りは、 Fleur-de-lys が歌う”My Heart If You Will Swear”
Quasimodoを主人公とするストーリーの本筋からは逸れるけれども、 ざっくり流れを説明すると・・・こんな感じ。
美形の護衛隊長Phoebusは、 いいところのお嬢さんFleur-de-lysと婚約している。 しかし、ジプシーの少女Esmeraldaに夢中になってしまう。
この恋の行方も、Phoebusのキャラクターも、 原作、ディズニーアニメ版、舞台版、でかなり異なるのだけれど、 舞台版の(英語版の)歌詞だけを元に状況を妄想してみる。
まず、Esmeraldaに夢中になったPhoebusが歌う”Belle ( is the only word )”
She may be more pure, more pure than words can tell. But when she dances feelings come no man can quell. Beneath her rainbow coloured dress there burns the well.
とEsmeraldaに心乱されている様を歌ったあと、
My promised one, please let me one time be untrue. Before in front of god and man I marry you.
なんぞと、「浮気を認めろ」ともとれることを言うのだ。 そしてさらに、
To be with her I'd let the devil take me whole. Oh Fleur-de-lys I am a man who knows no law.
開き直る。
えぇ、私はFleur-de-lysの気持ちを思うと、 ほんと、同情を禁じえない。 あんまりじゃないか、そんな言い方。 っていうか、Esmeraldaが好きなくせに、 Fleur-de-lysとの結婚はする気なわけ?
こんなにも他の女に入れあげている男と結婚したいなんて私は思えない。 PhoebusがEsmeraldaと何かしたかどうかは、この際関係ない。 たとえ、手を握ることさえしていなかったとしても、 こんなにも心奪われていることを聞かされたら、私は絶対許せない。
こんなこと言われるくらいなら、 「Esmeraldaと寝た」と言われる方が100万倍マシだ。。。
しかし、しかし、それに対して、 Fleur-de-lys が歌う”My Heart If You Will Swear” ずばり、歌詞は・・・
You'll have my heart if you will swear. That you will hang Esmeralda.
Esmeraldaを絞首刑にすると誓ってくれるなら、 私の心はアナタのものよ。
怖い! 低めの声で、すごーく冷静に歌うFleur-de-lysが、ほんと、怖い。 その抑えた声の下に、すっごく激しい情熱を秘めているのがわかる。
どうしてもPhoebusが欲しいのか?
Phoebusが戻ってくるならそれもよし。 ただし、譲れない条件がある。 それはあなたがそんなにも心奪われたあのジプシーの女を殺すこと。
心変わりが一瞬の気の迷いだったことの証明に殺させるのか。 それとも自分の愛しい人の心をさらった女が憎くてたまらないのか。
あんなにも心酔していた女性を殺して自分の元に戻ってきた男を愛せるのか?
この曲のに隠されたFleur-de-lysの心は、 どれだけ考えてもよくわからないけど、 でもそこに大きなエネルギーがあることだけはハッキリわかる。 覚悟を決めた強い女性像が見える。
そして、EsmeraldaとFleur-de-lysの間で葛藤するPhoebusが歌う”Torn Apart”
Torn apart, I am a man divided. Torn apart, I want two women's love. Two women want my love. I don't know how to cut my heart in two.
One for the day, the other for the night. One just for now, the other all my life. One for always, until the end of time. The other soon will find, my love won't stay.
最初歌詞を聞いたときは、ギャグ?って思った。 いくらなんでも、もう少し練った歌詞にできなかったものか?
この歌はCDでは上述のFleur-de-lysの強い歌のあとなのだけれど、 実際の舞台では割と最初の方に歌われるらしい。
私の持ってるCDには収録されていないけれど、 Phoebusが「あなたの元に戻る」とFleur-de-lysに歌うところもあるらしく、 まったくPhoebusって男は最低の奴だなあ。
なんだかすごく長文になってしまったが、結論。 浮気は絶対絶対、許せない。
とにかく音楽がいいし、勝手にストーリーを妄想するだけでも 楽しめるので、”Notre-Dame de Paris”のCDはオススメです。
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