CYMA’S MURMUR

2004年07月24日(土)   JCS


劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を見てきた。

妹と一緒に行ったのだけれど、
行く前にちょっと喧嘩してしまい気まずかった。
全面的に非は私にあったので謝ったけれど。
私は家族に甘えているなぁと改めて思った。

さて、JCS。
私は劇団四季を見るのは今日が初めて。
でもJCSは、ロンドンオリジナルキャストのCDを持っているし、
映画版のビデオも何度も繰り返し見たので、
ストーリーも曲も頭に入っている。

基本的に、原作に忠実だなあと思った。
でも日本語と英語では構造が違いすぎるので、
直訳的な日本語を歌詞に乗せている違和感がぬぐえなかった。

大人数が舞台で動き回る迫力はよかった。
特にユダ役の人の声が素敵だった。

それにしても、舞台にしてしまうと場面転換がわかりにくく、
何も事前知識を持たずに見るとわからないんじゃないだろうか。
実際、「よくわかんなかった」という声も聞こえた。


キリストを一人の人間として描き出し、
またユダの裏切りの背景にある心情に光をあてたストーリーと
ロック調の音楽がこのミュージカルの魅力だ。
それにしてはジーザス役の印象が薄かった。
でも途中からその「印象の薄さ」こそがキリストの本当の姿かも、
とも考えるようになった。
あくまで神の子として、神の望むまま、不条理な死を受け入れるキリスト。
「いいさ、死のう。死に様を見てくれ」とは言うものの、
多分、きっと、死の意味を納得しきれなかったキリスト。
それでも全能なるものの意向に従うということ。

私の解釈するキリスト像とは違うのだけれど、
それでも十分に楽しめた。

今度はロンドンで、英語版が見たいなぁ。




 < 過去  INDEX  未来 >


しぃま [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加