劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター」を見てきた。
妹と一緒に行ったのだけれど、 行く前にちょっと喧嘩してしまい気まずかった。 全面的に非は私にあったので謝ったけれど。 私は家族に甘えているなぁと改めて思った。
さて、JCS。 私は劇団四季を見るのは今日が初めて。 でもJCSは、ロンドンオリジナルキャストのCDを持っているし、 映画版のビデオも何度も繰り返し見たので、 ストーリーも曲も頭に入っている。
基本的に、原作に忠実だなあと思った。 でも日本語と英語では構造が違いすぎるので、 直訳的な日本語を歌詞に乗せている違和感がぬぐえなかった。
大人数が舞台で動き回る迫力はよかった。 特にユダ役の人の声が素敵だった。
それにしても、舞台にしてしまうと場面転換がわかりにくく、 何も事前知識を持たずに見るとわからないんじゃないだろうか。 実際、「よくわかんなかった」という声も聞こえた。
キリストを一人の人間として描き出し、 またユダの裏切りの背景にある心情に光をあてたストーリーと ロック調の音楽がこのミュージカルの魅力だ。 それにしてはジーザス役の印象が薄かった。 でも途中からその「印象の薄さ」こそがキリストの本当の姿かも、 とも考えるようになった。 あくまで神の子として、神の望むまま、不条理な死を受け入れるキリスト。 「いいさ、死のう。死に様を見てくれ」とは言うものの、 多分、きっと、死の意味を納得しきれなかったキリスト。 それでも全能なるものの意向に従うということ。
私の解釈するキリスト像とは違うのだけれど、 それでも十分に楽しめた。
今度はロンドンで、英語版が見たいなぁ。
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