| 2007年06月08日(金) |
カミングアウトって言わないでしょ? |
以前から自分が鬱病であることをインチョーに言いたいと思っていた。 自分の病気の事もわかってもらった上で雇ってもらいたかった。しかし、主人からは「絶対に言っちゃダメだ」と釘を刺されていた。
かなり疲れているのに眠れない日が続いていた。 一昨日、午後の仕事に30分遅刻した。朝から吐き気がして、何度も吐いた。電話で事情を話し「これからすぐ行きます」と言って仕事に向かった。
事務長が他の看護師に電話してくれたが、子供が小さい人ばかりなので午後の勤務を代わってもらうのは無理だった。
立っているだけならそんなにキツくはないが、歩き回ると吐き気がひどくなる。しかし、いつもの水曜ならものすごく混むのに、その日はさほどでもなかったのでどうにか勤務をこなすことができた。
途中で事務長に、 「大丈夫?ダメだと思ったら、早めにインチョーに言った方がいいよ」 と言われ、優しい言葉が心に沁みた。
もうすぐ仕事が終わるという頃に、 「薬出してもらう?吐き気止め結構効くよ」 と事務長。 遅い時間までやっている薬局にファクスを送り、行ったらすぐに受け取れるようにしてくれた。
仕事が終わってから遅れた事をインチョーに謝った。
「血圧が高いんじゃない?」
インチョーが血圧を測ってくれた。
「高いねぇ。160の・・・下100超えてるよ」
「最近眠れなくて」 「薬飲めば?」 「レンドルミンとかですか?」 「そう。飲むの嫌?」
そう言われた瞬間に、自分が鬱病であることをインチョーに言おうと思った。
「私、ずっと前から鬱病で○○病院に通っているんです」
と切り出した。
血圧を測る時に、リストカットの跡などはきっと見られているだろうけど、その事は言わなかった。
処方されている薬を飲むと眠くなるので、午後の仕事が終わるまで薬を飲めなかったこと、仕事が忙しくて自分の病院に行けなかったこと、主治医じゃないと薬の調整をしてもらえないので、同じ薬を取りに行くだけになっていたことなどを話した。そして仕事中にトイレに行けないから降圧利尿剤飲んでいなかったことも。
(仕事中にトイレに行く暇が無いほど忙しいのです)
インチョーは優しい表情で聞いてくれた。
鬱病だから仕事ができないと思われたくないから絶対に泣かないつもりだったが、話しているうちに涙ぐんでしまった。
「薬の調整が上手く行ってなかったんだね。土曜日に休んで病院に行って来て下さい」
今までキツイことを言われたりしたのが全部吹っ飛んでしまった。インチョーも事務長も優しかった。
自分が病気だということを話した方が自然だと思った。インチョーに整形の薬を出してもらうこともあるので、自分が今飲んでいる薬を知ってもらった方がいい。嘘をつく事と言わない事は違うけど、そのうち話に矛盾が生じてくる。嘘に嘘を重ねて行くのは嫌だった。
今の時代は鬱病になる人が多いので、隠すことではないと思っている。 しかし、看護師は薬や注射を扱うから、そういう事で何か言われたら嫌な思いをするだろう。だから言わない方がいいというのが主人の考えだった。
主人に、 「インチョーに鬱病だって言っちゃった」 と言うと、
「え〜〜っ!?カミングアウトしたの?」
と言われた。
鬱病だって言うのは「カミングアウト」って言わないでしょ、普通。
これで、仕事がボロボロなら「使えない」って思われるんだろうけど、今日もまるで自分じゃないみたいに働いた。こうやって築き上げて行ったものが本当の信頼に繋がるんじゃないかな?

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