私が起きた時には息子が出かけた後だった。 三日続けて学校に行ったのは、二年半ぶり。 もしかしたら、また来週は頭を抱える日々になるのかもしれない。 そう思ってもこの瞬間はうれしいものだ。
私は午前は仕事。午後は娘と中学で高校の説明会がある。
主人は不登校の子供などの就職に関するセミナーを受けるため出かけた。
高校の説明会は13時からなので、12時半で仕事を早退することにしていた。それなのにとても忙しくて、とても「お先に」と言えない雰囲気になっていた。
昨日先生から、 「ききさんは仕事がスムーズになったね」って誉められたばかりなのに、 「今度はまた一段階上に行かないとね」と次の要求をされた。 カルテを見て予想し、次に何をやるか考えて準備しろとか患者と会話に世間話を取り入れろとか。なんでそれができないかというと、忙しすぎて業務をこなすのが精一杯だからだ。
言い返したいのは山々だが、そこは押さえて「ハイ」と返事をしておいた。
12時40分になった時点で早退させてもらい、急いで中学へ。 三校の説明を聞いて帰った。
家に帰っても息子が帰っていなかったので、メールしてみると、
「学校から歩き始めた」
と返信があった。
「どこに向かって?」
「家」
「なんで?歩きたいから?」
「はい」
さすが、主人の子だ。 歩くことが楽しいらしい。
途中でハードオフに寄ったりして、それなりに楽しみながら歩いたようだ。
私と言えば、疲れてしまい、頭痛もひどくなったのでちょっとのつもりがぐっすり寝てしまった。
息子が帰った時にお風呂が沸いていて、晩御飯のにおいがする家・・・それが理想だぁと考えていたが、なかなかベッドから抜け出すことができなかった。
やっとベッドから抜け出したら、息子が帰って来た。
「ただいま。お久しぶり」
とふざける息子。18km歩いても余裕だ。
歩き続けると、脳内麻薬が出るらしい。 少しウォーキングハイになっている。 息子は色んなことをしゃべった。
元々よくしゃべる娘がいるので、騒がしいほどだ。でも、それがうれしかった。
急いでお風呂を沸かして夕食を作った。食卓を囲んだのは10時近くなっていたが、家族そろっての食事はやはり楽しい。
こんな平凡なことを幸せだと感じるている。

娘がクレープを作ってくれた。

プレーンタイプと、ミロを混ぜた生地を重ねている。


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