10時頃、娘の担任から電話があった。
「保健室に行っていたんですが、ダメそうなので帰していいですか?」
多分娘の具合が悪いというのは体のことだけではないと思い、担任にこう言った。
「きっと体の具合ではなくて、何か悩んでいるんだと思います。あまり根堀り葉堀り聞けないので、今はそっとして置きたいと思います」
「わかりました。来週になっても元気ないようだったら『なんかあったか?』って聞いてみます」
娘の担任は生徒の気持ちをよく考えてくれる。
「今時こんないい先生いないよ」と娘が言うぐらいだ。
娘が帰って来たのはいいが、息子も家にいる。平日に子供が家にいるっていうのは複雑な気持ちだ。
そしてお昼になると「お腹が空いた」と言う。
寝ていたいな、というのが本音だ。
昨日の残りものでナポリタンを作った。 「おいしい!」とうれしそうに言う娘の顔を見たら「生きている」だけで幸せと思えるのだった。
息子はずっと低迷していて、学校には行けない。
「行くのは苦痛」「行かなくても苦痛」
どうしたらいいんだろう、と頭を抱えている。 子供が苦しむ姿を見るのはつらい。
「学校に行かなくいいんだよ」 というのは簡単だ。でも、息子は行きたいと言う。行きたくても行けないから苦しむのだ。
自殺報道が毎日のようにされているこの頃、命の大切さを身にしみて感じる。この子達は生きている。生きてさえいればきっといいことがある。
そんな当たり前のことをかみしめている。
「ナポリタンはあまり好きじゃないんだ」という娘に「絶対においしく作るから」と言って作ったスパゲッティナポリタン。昨日の残りのソースと冷蔵庫にあったチクワを使って。
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