先週の日曜日のことだったろうか。曜日さえもハッキリとわからない。 私は13階から飛び降りようとした。結局娘と主人に見つかり止められた。警察に電話した、と言われたのは覚えている。でも・・・原因を覚えていない。
私はなぜ飛び降りようとしたのだろうか。なぜ死にたいと思ったのか。繰り返し頭の中を模索した。しかし、そのきっかけをどうしても思い出せなかった。思い出さない方がいいのだろうかとも思った。思い出せばきっとまた落ち込み、嫌な思いをする。でもこのままだとまた同じことを繰り返すとも思った。そもそも私は死にたいと思ったのだろうか?自分でありながら自分の心で無いようで、それをどうすることもできずにいる。
主人は何も言わないし、私も聞かなかった。
何日か経って気持ちが少し落ち着いてから主人に聞いてみた。 主人は、 「わかんないよ。わかんないけど、一生と争っていたみたいだよ」 と言う。 そう言われても、何が原因で一生と言い争っていたのかを思い出せない。
以前にもこういうことがあって主治医に相談したことがあった。自分がしたことを忘れたり、大事なことを思い出せないことがあると。多重人格のことを解離性障害と言う。私は自分が解離性障害なのではないかと悩み、主治医に聞いてみたことがある。結論から言うと私は解離性障害ではなかった。忘れるというよりも記憶の欠落らしい。
自分の手には負えないと思った主人は警察や姉の家に電話したのだった。裸足で飛び出した私のために娘が足を拭くためのタオルを持って来てくれたりしたらしい。どんな風に家に戻り、どんな風にベッドに入ったのか。どういう思いで眠りについたのか。睡眠薬を飲んだのか。私は何も覚えていない。
気がついたら翌日のお昼頃だった。飛び降りようとしたことや主人や娘に止められたことなどは覚えていた。嫌な気持ちを引きずっていて、心に重い石を乗せているような気がした。わけのわからない苦しみで一週間以上が過ぎて行った。
後から主人に何が原因なのか覚えていないと言った。主人からは、 「無意識に飛び出してしまうんだから、説得したりしてもダメなんだね。自分でもわからないのに死んでしまったら嫌だろう?だからこれからも力ずくで連れ戻すよ」 と言われた。
自由にならない心と体がもどかしい。
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