うつ病で摂食障害などを抱える看護師。色々あるけど、生きて行くのだ!

2005年02月25日(金) 今の仕事をやめます そして待っている電話

 涙が止まらなかった。2時間以上涙が乾かない。もう限界だ。


 訪問入浴の仕事をこれ以上続けて行く事はできない。9月に始めて、最初から苦難の連続だった。看護と介護の違い。病院とサービスの違い。それに慣れて来て、やっと居心地のいい場所を見つけたと感じたこともあった。でもそれは束の間のことだった。派遣の看護婦というのは風当たりが強かった。ヘルパーが主に仕事を教えてくれる。私は同じ場所で週に1〜2回しか働いていなくて、さらにドタキャンされることもあり、日数が空いてしまうと仕事の要領を忘れてしまう。その繰り返しで、いつまで経っても手際よくできなかった。

 移動も含めて1時間という限られた時間の中で入浴をさせなければならず、処置も満足にできない。聞いてあげたい話も聞くことができない。心も持たずにマニュアルどおりに動くことは私には向いていない。スタッフには伝わらなくても、利用者にはいつか私の心が伝わると信じていた。

 薬の副作用で喉が渇く。いつも水を持ち歩いているが、水を飲むとトイレに行きたくなる。お昼ごはんを買う休憩以外に「トイレに寄って下さい」とは言いにくい。「言って下さい」と言われても、自分のせいで時間がかかりその上、トイレに寄るために時間を取りたくなかった。からからに乾いた喉を潤すこともせず、我慢した。

 自分ではこのやり方でいいと思っても、「そういうことはしないで下さい」と指摘される。行く度に必ず何か言われる。今まで何を言われても、「わかりました」「すみません」「気をつけます」と言って、我慢して来た。きっといつか慣れると思った。でも今日・・・・

 我慢の限界を感じた。張り詰めていたものがはじけた。

「もうできない」

と色々なことを考えて来たら、カルテを書きながら涙が出そうになった。それを必死にこらえた。

カルテを書き終えてから、一番お世話になったヘルパーがロッカールームに行ったのを見て、そこに行き、続けていけないのでやめる事を告げた。その人にだけは言っておきたかった。「どうして?今日何か言われた?」と色々聞いてくれ、必死に慰めてくれたけど、とめどなく涙が流れて、どうしようもなかった。
「今までありがとう」を繰り返した。「何か言われたとかそういうことじゃない。いろんなことが重なって精神的に辛くなった」と言い訳した。そこへ今日一緒に回ったヘルパーが入って来て、泣いている私を見、「もしかして私のせい?」と言った。「違うんです。Uさんのせいじゃないです」と否定した。

結局私が精神的に弱いのと、マニュアルどおりにやらなければいけない仕事が向いていないということなのだと思う。

次回の仕事は来月の4日。でもその日に行けるかどうか、今の状態ではわからない。


 今日はほとんどが初めて訪問する家だった。知的障害(15歳)のあみちゃん(利用者さん78歳のお孫さん)が、「看護婦さんは名前なんていうの?」「看護婦さんはどこに住んでいるの?」と質問攻めをして来た。私は全部に丁寧に答えた。「看護婦さんは年配なの?」には笑いながら、「どうかなぁ。いくつに見える?」と聞いた。あみちゃんは「30歳!」と元気に答え、利用者さんは「あみちゃん。看護婦さんに悪いでしょ?30歳じゃないわよ。20代よ」と言われたのには、笑っちゃった。ちょっとうれしかった。

 アルツハイマーで発語は「あ〜。う〜。」ぐらいしか無い利用者さんに何度も話しかけた。最初は無表情だったが、笑顔を見せてくれるようになった。最後に「Kさん!」と声をかけると「ハイッ」としっかりとした返事をした。とてもうれしくてご主人の顔を見ると、ご主人も久しぶりに聞いたらしく「今返事しましたよね。ねっ」と私に言った。そして、「話がわかるのかなぁ」と言うので「わかりますよね、Kさん」と言うと、声を出して笑った。

 初めてで申し送られたことと違って、勝手がわからず、手際が悪くて時間がかかった。「手際が悪くてすみませんでした」と言うと、「大丈夫よ。気にしないでね。最初は誰でもわからないわよ。また来て下さいね」と言われた。

 今日は辛いながら、うれしいこともあった。それでも、もう少しがんばろうとは思えなかった。何度もやって行けば、慣れてくるかもしれない。それでも私にたまるストレスは尋常ではない。

 仕事のことだけじゃない。家のこと。栃木のデイケアのこと。子供のこと。もっと他のいろんなことが一度に重なった。これ以上働くと本当に壊れてしまう。だから訪問入浴の仕事をやめようと思っている。

 
 今日、ある電話を待っていた。どうしてもその電話に出たかったので、事業所を出る時に車の中で事情を話し、「マナーモードにして、利用者さんの前では出ませんから」と言って携帯をポケットに入れていたが、いい顔をされなかった。1件目が終わって電話を見ると、着信があったのに、全然気づかなかった。それは私が待っている電話ではなかった。それでは意味が無いので、車の中に置いておく小さなバッグに携帯を入れた。そして夢中で働いた。仕事が終わって確認すると、03が最初に来る見知らぬ番号から電話がかかっていた。かけ直したが、テープが流れ問い合わせ時間が過ぎていた。がっかりした。それがどうしても受けたかった電話だったのだ。

 家に帰り、そのことを子供に話すと二葉が電話がかかって来たと言う。
それで?と聞くと「月曜日にもう一度かけます」って言ってたよ、と。少し期待している。本当はかなり期待している。

 月曜日にうれしい知らせをこの日記に書けたらいいと思う。
 
まとまりの無い日記になりました。明日は病院に行く日なのでまた早起きしなければいけない。





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