うつ病で摂食障害などを抱える看護師。色々あるけど、生きて行くのだ!

2003年11月29日(土) 閉鎖病棟の実態とイケナイ患者

 入院してすぐに行われたのは、荷物検査だった。ガラス製品は全てダメで、もしコーヒーを持ち込みたかったら、プラスチック容器に移し替えなければならない。砂糖もミルクも同じ。鏡もダメ。ヒモもダメ。もちろん、眉毛をそりたいと思ってかみそりを持ち込むなんてもってのほか。それどころか、綿棒やつまようじさえもダメだった。そういう物はナースステーションに預けて、使いたい時に、使いたいだけもらわなければならない。ベルトもダメなので、カーゴパンツがずり落ちてる少年がいた。まるで刑務所のようだと感じた。私もヒモ付きの袋など、ダメだと言われて母に持ち帰ってもらったものがたくさんあった。コップもプラスチック。不思議だと思ったのは、コード類がダメでCDラジカセなどを持ち込んでも、電池を使わなければならないのに、ヘッドフォンのはいいということ。ヘッドフォンのコードはなぜいいのか・・・。

 外出や外泊をして病院に戻るたびに持ち物検査は行われた。しかし、私は最初から持ち込んではいけないものを持ち込んだ。バレるかもしれないということを承知で、どうしても持ち込みたいものだった。それは携帯である。母にも誰にも言わずに携帯を持ち込んだ。持ち物検査ではバレずに通過してしまった。持ち物検査をしたのは、前回の日記に書いたツノッティーである。

 後日、母にメールを出したら、叱られた。
「もし見つかったら、あなたは叱られて済むだけかもしれないけど、検査をしたあの若い看護師さんがかわいそう」と。でも、私は反論した。携帯は私の命の次に大事なもの。私から携帯を取り上げないで、と。看護師の私がこんなことをするのは、マナー違反以前の問題だと自分でも思う。でも、私は携帯を手放すことはできなかった。

 まず考えたのはどうやって充電するか。電池式の充電器を探したが、私の機種に合うものがなかなか見つからなかった。かなりのお店を回ってやっと見つけて、これで充電はオッケーと思ったが、一週間も経たないうちに簡易式充電器が壊れてしまった。これじゃ普通に充電するしかない。携帯の本体にコードをグルグルと巻きつけてコンセントに挿した。そして、それが見えないようにゴミ箱で隠した。充電は必ず夜やる。そしてゴミ箱に入っているビニール袋を少しだけ上にずらす。これがポイントだった。

 あんなに怒っていた母が、時々メールをくれた。「何か持っていくものある?」などと(笑)


 病院に携帯を持ち込んでしまったイケナイ患者だったけど、携帯があったから1ヶ月半の入院に耐えられたのかもしれない。友人達の励ましがうれしかった。私は携帯依存症かもね。






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