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私が内科の先生に対してムッとしたのは、自分の精神状態が悪いからだと思う。普通なら、失礼なと思いながらも笑っているだろう。
昨日の夜、7回目のリストカットをした。
リストカットは一度やってしまうと麻薬のようなもので、何度もやりたくなる。もうやめようと何度思っても繰り返してしまう。
死にたいからではない。それだけは確かだ。
死ぬなら、もっと確実な方法を取るだろう。
しかし、リストカットも動脈を切ったら危ないことになる。
それなのに、なぜハラハラ時計のようなリストカットを続けるのか。
先生に迷惑をかけたくない。主人にも迷惑をかけたくない。みんな(看護婦)にも迷惑をかけたくない。そう思って、前回は別の病院に行って縫ってもらった。消毒はバイトの日に自分でして、抜糸も自分でやった。
リストカットに何の意味があるのだろう。
心が苦しい。だからそれを痛みに表すと楽になる、と思い込んで来た。
だけど、今は違うような気がする。
今までやった中で一番深く一番痛かった。
動脈を傷つけて、血がピューッと飛んだ。私は、あわててタオルで傷口を抑えて止血した。ボンヤリする意識の中で、「これはドラマではないんだ。おまえは何をやっているんだ」と自分を叱咤した。
痛みが強くて、ベッドに横になっていたが、周りに着いた血液を拭く余裕などなかった。
しばらくして主人が帰って来た音がした。目を閉じていたので眠っていると思ったらしい。主人が食事をし終わるまで、私は何も言わなかった。
本当は言わないつもりだった。自分で車を運転して病院に行って縫ってもらうつもりだった。でも翌日まで放っておける状態ではなくなってしまった。
先生に電話をすると「いいけど、だいぶ酒飲んじゃってるから縫えないよ」と言われた。止血をしてくれると言うので、主人に病院まで連れて行ってもらった。
「ボトル半分ぐらい飲んじゃったから、うまく縫えないぞ」と先生。
「うまく縫えなくてもいいから、縫ってください」とお願いして、縫合してもらった。指先までしびれていた。
縫合が終わってから、
「あっ。麻酔するの、忘れた。ごめんごめん」と先生が言ったが、
傷の痛みで、麻酔をやってもやらなくても同じだったと思う。
自己嫌悪に陥る。
だったらなぜこんなことをするのか、また自分を責めた。
どうしても答えは出ない。
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