| 2002年09月03日(火) |
やっぱり約束を守りたくて・・・ |
昨日からニ学期が始まった。二葉は登校班では行けなかったものの、車で送って行き、玄関のところまで一緒に行ったら、無事に教室に行くことができた。笑顔で学校に行ったのは本当に久しぶり。それに夏休み明けなので、みんなが久しぶりで「二葉が来た〜!」と言われることもなく、それがよかったようだ。
昨日はあんなにすんなり行ったのだが、今日はダメだった。私にはどうしても二葉に学校に行ってもらいたい事情があり、本当はいけないことだとわかっていながら、無理やり車に乗せようと説得を続けながら手を引っ張った。力ずくではダメなことは、一生の時でわかっているのに、私は鬼になっていた。
結果はダメだった。こんなことをしてもダメだと、わかりきっていたのに、2時間近く無駄な時間を過ごしてしまった。二葉は家に戻り、私は安定剤を飲んで眠った。1時になると二葉が「お母さん仕事に遅れるよ」と起してくれた。 そして、出かける時には何かを書いた紙を渡して「車に乗ってから見てネ」と言った。家を出てから見てみると、ナースキャップをつけたウサギに「ガンバッテネ」と書いてあり、もう1匹のウサギには「ごめんなさい」と書いてあった。
謝りたいのは私の方だった。
また不登校の日々なのだろうか?それはもうしょうがない、と思いながら仕事場へ向った。
外来が始まった時、O君が「Aさんの娘さん来てますよ」と教えてくれた。日曜日に亡くなったAさんの娘さんである。娘さんは腰痛の治療のために来ている。私は娘さんに挨拶をし、娘さんからはお礼の言葉をいただいた。
それから仕事についていたのだが、私はふと思いついた。そしてリハビリをやっている娘さんのところに行って、「お忙しい時間で申し訳ないんですけど、今日仕事が終ったら、Aさんに会いに行っていいですか?」と聞いた。娘さんは「是非そうしてやってください。母も喜ぶと思います」と言ってくれた。
お骨になる前に、どうしてもAさんに会いたかった。
仕事をテキパキとこなし、仕事を定時に終えた。そして駅の近くの花屋に行った。 淡い水色のデルフィニウムと、薄いピンクのコスモス、白いデンファレデューム、そしてかすみ草。白いペーパーに白いリボンを結んでもらった。
病院の運転手に地図を描いてもらったので、それを見ながら、Aさんの家に向った。近くまで行った時に電話をすると、娘さんのご主人が迎えに来てくれた。
Aさんは、とてもきれいだった。本当に眠っているようで優しい顔をしていた。 肌のツヤは76歳には見えない。今まで何人もの死に顔を見て来た。だけど、こんなにきれいな人は初めてだった。病院ではいつも辛そうな顔をしていたけれど、もう全ての苦しみから解放されて、楽になってよかったね、と言いたい。 「また来るねって言ったから、会いに来たよ」と言ったら、こらえていた涙があふれた。私は、棺を開けてもらい、Aさんの頭をそっとなでた。
「果たせなかった約束」悔んでいた心が軽くなった。
Aさん、天国で待っててね(^o^)ノ私のこと忘れちゃダメだよ。
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