主人の実家(横須賀)でこの日記を書いている。
八王子の病院に入院している祖父のお見舞いに行って来た。一生が外に出られるかどうか、それは誰にもわからない。でもなんとなく昨日の様子では行けるのではないかと期待していた。もしかしたら、そのまま横須賀に行けたら、おばあちゃんに点滴をしてあげたいと言ったら、うなずいていたから。
実母はお昼過ぎに父のお見舞いに行った。こちらもほぼ毎日のお出かけである。暑いから、家にいるよりも病院にいた方が身体のためにはいいのかもしれない。
前回二葉を連れて八王子に行った時は、最初はよくわからなかったようだが、よく見て二葉とわかった義父は、大きく(動く方の)手をあげて「おお〜」と言った。やっぱり孫に対しては反応が違うねと義母達と話していた。 二葉は「一生君が行ったら、びっくりして起きあがっちゃうかもよ」と言った。
義父は最近また40度もの熱を出していたので心配していたのだが、昨日、今日は落ち着いているようだ。一生が外に出るのには私達には考えられないほどの勇気が要るらしい。靴下をはく時も下を見てうなだれている。肩をすぼめて、ぼんやりし始める。そんな時、なんと声をかけていいのかわからない。でも私は一緒に暗くなってはいられない。長くて細い一生の腕をつかんで立たせた。
マンションの下の所まで主人に車を持って来てもらってみんなで車に乗った。外に出る時の一生の目は家での一生とはまるで違う。別世界にいるように、不安そうな顔をする。
義父は、孫達の顔を見て「うんうん」とうなずいていた。一生はおじいちゃんの手を握っていた。帰る時、一生と二葉に「またくるね」と挨拶させたら、義父は顔をくしゃくしゃにして泣き出した。
「一緒に帰りたかったんだろうね」「一緒に連れて帰りたいね」
でもそれは今はできない。
義母は毎日通わなくてもいいのに、定期を買ってほぼ毎日2時間半かけて横須賀から八王子に通っている。 お世話になたケースワーカーのTさんに会い、 「毎日大変ですね。電話で様子を聞くだけでも良いんですよ」と言ってくださるのだが、義母も不安なのだろう。何も予定が入っていない日は父のところに行っているようだ。「お母様が疲れるんじゃないかと思って」とTさんは心配してくださった。 「実は家を出てから点滴を忘れたことに気づき、一生に「せっかくだからやってあげてよ」と言われて、取りに戻ったのだった。それなのに、点滴をしましょうと思ったら、肝心の「ルート」がなかった。ルートというのは、点滴のボトルから針までをつなぐ役割のもの。それがないとどうしても点滴はできない。それ以外は完璧に持って行ったのになぁ。
だけど私は考えた。静脈注射をすればいいのだ。いろんなアンプルをボトルに詰めて、それを注射器で吸った。そして、翼状針という針で刺した部分に接続する。そしてゆっくりと静脈注射をすることで点滴の替わりを務めた。しかも点滴200mlに対して、注射器が10mlだったため、約20回同じ事を繰り返した。
私はドヂなんですが、なんとかカバーすることが出来た。これで少しでもお義母さんの疲れがとれればいいんだけど。
前回は3ヶ月ぶりの外出だった一生。今回は1ヶ月ぶりだった。こうして少しずつ外に出ることに慣れてくれるといいなぁと思う。久しぶりで疲れたせいか、横須賀の家に着いたら「気持ち悪い」と言った。じゃ早く寝るのかなと思ったら、さっそくノートを広げている。
来週は、どこかに旅行に行こうと思っている。義父のことが安定していなかったためと、うちの両親が納得しなかったことから計画を立てられなかったのだが、子供達のためにもどこかに行って楽しんできたいと思っている。
普通の頭痛の他に、かさぶたをはがした傷の痛みがある。頭中が気が狂いそうに痛い。痛いならやらなきゃいいのに、と自分を責める。だけど、自分を傷つけてしまう。見つかった製造中止のセデスGを飲んで寝よう。
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