2007年09月15日(土) |
「トリノ、24時からの恋人たち」 |
2004年イタリア 監督 ダヴィデ・フェラーリオ キャスト ジョルジョ・パゾッティ フランチェスカ・イナウディ フォビオ・トロイアーノ シルビア・オルランド
シネマ・ミュージアムで夜警をしているマリティーノ。バスター・キートンの映画を愛する無口で孤独な彼。でも誰でもそうであるように・・彼もまた小さな秘密を持っている。 ハンバーガーショップで働くアマンダ。今の生活にちょっと疲れ、不満を覚える彼女。 そして、アマンダの恋人アンジェロ。車泥棒なんてやってるけれど、仲間との絆は強く、女性がほっとかない、魅力も持っていたりする・・。 そんな3人が真夜中のトリノで出会い、不思議な関係が生まれてゆく。 「人が出会う時、心は甘美な音楽を生む」 3人はどんな音楽を奏でてゆくのか・・
イタリア、トリノ〜、そしてモーレの国立シネマ・ミュージアム!!俄然行ってみたくなりました。 なんて素敵な舞台だったんでしょう。 夜のシネマ・ミュージアムで林檎をかじりながら映画に魅入るマルティーノ。無口でバスター・キートン的恋愛(?笑)を夢見る彼・・物静かで、どこかちょっと不思議な雰囲気を秘めた男性は大好きですよ!!おまけにルックスもGood! ところが・・もうひとり。対照的なアンジェロ。彼もまた魅力的なんですよね。女クセは良くない・・ふらふらしてる。でもやる時にはやってくれる!統率力有り!あまけにこちらも素敵なルックス!! これは〜〜、非常に困ります(爆) なのでね、これはアマンダが決められなくても私、文句は言いません(笑)むしろ、3人でいるシーンが好きだったなぁ。このちょっと不思議なムードの三角関係が・・いい感じに見えたのですけど。
逃げ込んだアマンダにマルティーノがミュージアムの中を案内するシーンも楽しい。本当にあんな風に部屋のセットがちゃんとあるのかしら。面白いですよね。 二人で自転車に乗るシーンや、マルティーノが自分の作った映画を見せるシーンも良かったですよね。(この映画のシーンは、最初にマルティーノが観ていた古いドキュメンタリーを覚えているとより面白い!) そして所々に登場するキートンの映画!! 実はこの夏、息子がずっとキートンの映画を見ていたおかげで、私も結構覚えていて。登場するたびにああ!これ!!とか・・思い出しては楽しめたのでした。サンクス!息子よ〜。 こういう懐かしい映画へのオマージュが溢れた作品でしたね。
映画の中の世界から、現実へと踏み出したマルティーノ。 現実の世界に疲れたアマンダは夢見る世界を垣間見る・・ そしてアンジェロの現実は、今・・・。 舞台と小道具、そして登場人物たちが魅力的で。 じんわり〜余韻に浸った映画でした。
ファッションもなかなか素敵でしたね。スレンダーなアマンダは東洋風な衣装も似合う、ボーイッシュな格好もキュートな女性。 黒の皮ジャンで決めるアンジェロ(黒いマフラーも素敵!)に、マルティーノのニット姿!こちらも負けてないわ(笑) それにしても・・睫毛長い〜男性達。男前だわね!でもやっぱり濃いよ〜〜(笑)
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