瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2007年07月01日(日) 「300」

2007年アメリカ 監督ザック・スナイダー
キャスト ジェラルド・バトラー レナ・ヘディ デヴィッド・ウェンナム ロドリゴ・サントロ ドミニク・ウェスト ミヒャエル・ファスペンダー トム・ウィンズダム 

はるか昔の歴史の授業の記憶をたどると、思い出すのは「軍事国家」そして「スパルタ教育」。
同じギリシャの国ならアテナの方がいいな・・などと思った覚えがある「スパルタ」

圧倒的なビジュアル、そして簡潔に力強く語られるナレーションによって一人の王の誕生が語られてゆく・・それは思わず引き込まれてしまうほどの迫力を持って。
弱いこどもを谷に捨てる・・とか、生きる力を養うために盗みもする・・などという、冷静に分析したら「あまりにひどい」人間育成のはずなのに。
「スパルタ」だから・・とそれすらをスルーさせてしまうような。スパルタの名前にはそれほどの危険な威力がある。

ジェラルド・バトラー演じるレオニダス王の存在感もすごい。
胸筋も腹筋もすごい(これってほんもの??)
彼と戦いをともにする300人の兵士達の肉体もすごい!!(これもほんもの??)
黒いパンツと赤いマントだけ!!って(個人的な好みからいうと、もう少し隠されているほうがいいと思うわ 苦笑)
まさに闘うための男達・・・その戦いぶりには、頭の片隅にある疑問や突っ込みも(なぜにあのわけの分からないオラクルとかの法に従っているのか・・とか)消し去ってしまうほどの迫力があるんです。
300人のスパルタ兵士たち、「指輪」のデヴィッドももちろんですけど、やはり私、あの若い彼が気になって、気になって(苦笑)
ですから、あの衝撃のシーンには思わず劇場で「うぐっ」とかなんとか、声を発してしまったのでした・・・・

デヴィッドは、いい役でしたよね〜!!声もすごく響いて最後なんて感動的でした。
そして・・ロドリゴ・・・、すごい(笑)いや、(笑っちゃいけないんだけど・・あのメイク・・)すごいもん、憎憎しいほどのあの存在感。強烈でしたね。
「ひざまずけ」と言われて、わたし思わず速攻ひざまずきそうになりました・・(苦笑)

全編デジタル加工されたその映像、でもその色合いの見事なこと、美しいこと、まるで中世の絵画のような。
飛び上がり一瞬空中で静止する・・兵士の腕、背中・・そのストップモーションの鮮やかさ。

何をもはじき返すかのような力強い楯で作った守り。隙のない見事な動き、盛り上がる筋肉・・・次々に現れるペルシャ軍の前に繰り広げられる戦闘シーン・・・
あ、でもペルシャ軍、サイや象まで登場するとは思いませんでしたよ。
象が登場した瞬間、心の中で「レゴラ〜ス」と叫んでしまったのは私だけでしょうか(笑)

カリスマ性溢れる王と、闘うために生まれてきた(そして死さえも、闘うためのもの)兵士たちの熱気。
スパルタの名の下に思わずそのまま引っ張っていかれ、「すごい!」を連呼してしまったけど。
冷静になってみると、王の言う「民主主義の国」とは絶対に思えないのでは??スパルタって。
だけど、またあの映像を前にしたら、その圧倒的なパワーの前に思わず握りこぶしに力が入り、血沸き、肉踊ってしまう・・
そんな威力を持った映像と男達の肉体は、やっぱり「すごい」のかも。










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