| 2007年06月20日(水) |
「イギリスから来た男」 |
1999年アメリカ 監督 スティーヴン・ソダーバーグ キャスト テレンス・スタンプ ピーター・フォンダ ルイス・ガスマン バリー・ニューマン レスリー・アン・ウォーレン ジョー・ダレッサンドロ ニッキー・カット アメリア・ハインル メリッサ・ジョージ
「コレクター」のテレンス・スタンプ話から、思わず借りてきてしまいました。 し・・渋い〜〜!!渋すぎる〜、素敵です。 これはもう、テレンス・スタンプを見る映画ですね。
急死した娘の死の真相を探るためにイギリスからやってきた男。 静かでCoolな、でも立ちふさがるものには容赦しない男・・・・ハードボイルドです。
ストーリー自体は、とてもシンプルでしたよ、最後まで。どんでん返しも特になく・・あれ?やっぱりそうなの?って思うくらい。 でもそのシンプルなお話を、時間や場所を超えたフラッシュバックで魅せます。飛行機に乗った男、塀の前を歩く男、幼い娘の表情、そして成長した彼女の写真・・ 面白い編集ですよね〜、そういう1つのカット、カットに、いろんなことを想像しちゃいました。 若い時のテレンス自身のあの、映像は・・なにかの映画のものなんでしょうか・・ ああいう使い方も初めて見ましたよ。
そしてテレンスを見る映画・・と書きましたが、もうひとり忘れてはいけないでしょう!! そうです!!ピーター・フォンダ。 ちょっと軟弱な彼も必見です。
ただねぇ・・いくら娘のためとはいえ、直接関係のない・・下っ端は・・気の毒でしたよね・・そこまで思うなら・・自身の生き方ももっとねぇ・・と思ってしまったりもして。 いや、自分が何もしてやれなかったからこそ・・これだけは・・って言う気持ちなのかもしれませんね。
ラストで・・真相を知った時の彼の脳裏に浮かんだ娘の映像・・・ 幼い娘が電話を持って叫んでる・・あの映像が・・とても切なかったですよね。 父親と・・そして恋人に・・・ 同じことを繰り返さなければならなかった・・彼女を思うと。 そんな娘の心中を思い、やるせない・・表情を浮かべるテレンスがなんともいえないですね。
テレンス・スタンプの目力の前に脱帽でした。
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