瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2007年04月06日(金) 「かもめ食堂」

2006年日本 監督 荻上直子
キャスト 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ ヤルッコ・ニエミ タリア・マルクス マルック・ペルトラ

北欧!フィンランド・・
フィンランドといえば・・私の中では交響詩フィンランディア、カレヴァラ、そう!「牧場の少女カトリ」です(笑)
ハウスの少年少女名作劇場の作品の中では、きっと地味な作品になるのでしょうね。9歳の少女カトリがさまざまな農場で働く姿に当時はフィンランド版「おしん」みたいな感じで紹介されていましたけど、どこか牧歌的な人々、そして何より、カトリのキャラが私は大好きでしたよ〜。決して大人しいだけの少女じゃない、頑張りやで何より凛としてて。隠れた名作だと思います!!

あ・・いけない・・話が(汗)
「かもめ食堂」
フィンランド、ヘルシンキの街角で小さな食堂を始めた日本人女性サチエ。なかなか訪れないお客様に彼女は動じることもなく・・今日もグラスを磨いて。
そんなある日、初めてのお客さんが扉を開けた・・・

ふうーーー、なんでしょう。久しぶりにとってもいい空気を吸いましたよ、まさにそんな感じ。
清々しくて、優しくて・・包み込んでくれるような。フィンランドの森のように。

食堂を営むサチエさん(小林聡美)のキャラがとってもいいんです。優しくて(でも押し付けがましいものじゃないのね)自分を知ってる、凛とした人で。
そんな彼女とミドリさん(片桐はいり)マサコさん(もたいまさこ)の距離感がまた心地よくて。寂しがり屋で、何事にもちょっと熱くなっちゃうようなミドリさんや、不思議な存在感がオーラを発するマサコさん、彼女たちもまたとっても可愛いんです。
きっと3人とも、ここに来る前にはいろいろあったんだろうなあ・・って思うんだけど、たとえば、ミドリさんのちょっとした仕草や、サチエさんのおにぎりの話や。マサコさんは少し出てましたね、父母のこと。そういうのをしっかりと見せるんじゃないところが・・この映画の雰囲気にぴったり合ってました。

日本オタクのトンミ君(あの当て字は〜〜爆)、3人のオバサマたち、美味しいコーヒーのおまじないを教えてくれた男性、そしてガンつけ(笑)女性。周りの人々も良かったですよね。

そして何より、あの食堂の雰囲気。木のテーブル、清潔に磨かれた大ぶりのグラスとしっかりとした白い食器。サチエさんにぴったりの、そして北欧の雰囲気にぴったりの素敵な食堂でした。
シンプルな白い食器もきっとサチエさんのこだわりじゃないかな。飾らず、そしてお料理を一番美味しく見せてくれる・・と思う。
出てくるお料理がまた!!コーヒーとシナモンロール!!
鮭に塩をぱらり・・揚げたてのトンカツに包丁がサクッって音を立てて。
おにぎりは・・もう!!これを見ておにぎり食べたくならない人はいないでしょう!私も見終わったあと深夜だったのにもかかわらず、梅干おにぎり作りましたもん(笑)美味しかった〜。
丁寧に、丁寧に作られるお料理の数々に・・こんな風に丁寧に、しっかりと生きていきたいものだなあ・・ってしみじみと感じました。

コーヒーもおにぎりも人に作ってもらうとなお美味しい!
これは本当にそうですよね〜。

それぞれの「いらっしゃいませ」。その人らしくていいんじゃない・・。ラストシーンもとってもこの映画らしくて素敵でした。

実はこの映画を観た時、個人的にちょっと悩んでいることとか落ち込んでいることとかあったんですけど、とても癒されました。「映画って本当にいいものですね」(笑)
テーブルをしっかりと綺麗に拭いて、コーヒーを入れてみよう、もちろんおまじない付き(笑)そうそう、コーヒーに、おにぎりには日本茶、でも1シーンだけ紅茶が登場したんですよ。良かった〜(笑)

「ガッチャマン」の歌詞、トンミ君に2番も教えてあげたい・・私でした(笑)


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