2005年アメリカ 監督 ラッセ・ハルストレム キャスト ヒース・レジャー シエナ・ミラー ジェレミー・アイアンズ オリヴァー・プラット レナ・オリン
恋愛至上最も有名な恋の達人、世紀のプレーボーイ!「カサノバ」! 描くのは大好きなラッセ・ハルストレム監督、しかも主役はヒース・レジャーです(結構好きです)。というわけでかなりの期待で見たのですよ・・ とこう書くと面白くなかったのか・・みたいですけど。いえいえ、全然。面白かったですよ、楽しかったですね。 ただちょっともうひとつ、何かちょっぴり足りないような。たとえば・・もっと危険な香り、切なさ・・とか。贅沢かしら?この望み。 古都を舞台にしたラブコメ・・っぽい感じで終わってしまいましたね。
まず冒頭は、修道女との逢引を見咎められ追われるカサノバ! 乱れた髪、肌蹴たシャツ、ここのカサノバが映画中一番セクシーでしたよね(笑)
あらゆる女性を愛し、愛されるカサノバが、唯一ひとつの愛しか信じない女性を思うとき。「追うより追われるようにしろ」が信条の彼が「追う立場」にはじめてなったとき。 いや、やっぱりね、自分になびかない女性っていうのは気になる存在であるわけですよね、いつの時代も(笑)そして自分を持った女性、プラス秘密の匂いもすれは完璧!(爆) 追っ手を逃れ、彼女の婚約者を騙し、まわりを巻き込んでのやりとり、このあたりの展開がとても面白かった。カサノバをフォローするルポがとってもいい味だしてるし(笑) 仮面舞踏会での、あの白と黒の仮面をとっかえひっかえするシーンも、どうなるのかとワクワク、ちょっとドキドキで。 ラストの気球のシーン、ヴェニスの街が美しい。ロマンチックなシーンでしたね。
ヒース演じるカサノバの魅力は(私のイメージのカサノバとは違うけど)余裕たっぷりで機知に富んでるように見えるけど・・その実、どこか傷ついた少年っぽい「守ってあげたく」なるところだと勝手に思ったのですけど、どうでしょう?(笑)彼が一番嬉しそうな顔をしたのは・・最後に登場した「思わぬ人物」との再会だったように見えたのですよ〜。 シエナ演じるフランチェスカはとても魅力的な女性のはずなんだけど、途中ちょっと影が薄くなってしまいましたよね。 彼ら二人の恋の行方より、他の方々のほうが気になったのも事実です。パプリッツィオさん、良かったね(笑)
そしてジェレミー・アイアンズ!!あぁ・・可笑しい。可愛かったですね。
ラストで明かされるカサノバの秘密、始まりの台詞に?って思っていたらそういう風に繋がっていたとは、これはちょっとサプライズでしたね。しかし、アンドレア・・意外なことに(苦笑)レナ・オリンの眉・・個性的だわ。
この映画、もうひとつの主役はヴェニスの街でしたね。 冒頭の屋根をかけるシーンから、カサノバの家、あの煉瓦の階段、ゴンドラ・・ 美しい古都、恋がこれほど似合う街はないでしょう!!
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