瞳's Cinema Diary
好きなスターや好みのジャンルにやたら甘い、普通の主婦の映画日記。
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2006年07月18日(火) 「スタンド・アップ」

2006年アメリカ 監督ニキ・カーロン
キャスト シャーリーズ・セロン フランシス・マクドーマンド ショーン・ビーン
リチャード・ジェンキンズ

暴力をふるう夫と別れ、故郷の町に戻ってきたジョージー。
二人の子供を養っていくために選んだ仕事は、男たちに混じって鉱山で働くことだったが、そこで女性に加えられる、あまりに酷い嫌がらせ、セクハラに彼女は一人で立ち向かうことになる・・・・

鉱山で働く女性・・こんなことを言ったら、それこそセクハラなんだろうけどやっぱりシャーリーズは美人すぎるもの・・・目立つものねぇ。しかし、酷いですよね、男性たち。そんなに小さな人間でどうする〜!!って言いたくなります。
これは実話をもとにしていて、特典の中で実際に集団訴訟を起こした女性たちが登場し、当時のエピソードを語ってくれていました。彼女たちによると親切にしてくれた男性たちもいたとのこと。
でも映画では、そのあたり厳しくて、ジョージーは全く孤立してしまっていましたね。
もし、私が彼女たちの立場だったら・・ジョージーみたいな勇気はないでしょうね。我慢するか、どうしてもダメなら辞めてゆくか・・波風を起こして、よけい事態が悪くなるのを恐れるほかの女性たちの気持ちの方が、実はすごくよく分かったりして。
一人闘うジョージーを、でも綺麗ごとでは見せず、追い詰められた彼女が冷静にものが見えなくなって息子を無理やりつれて帰ったり、親友に酷いことを言ったりするの悲しいシーン。ああいうところを描いて見せるところがリアルでしたね。
それにしても親友のグローリー。彼女を襲った運命もあまりにも辛いですよね。だんなさまのショーン・ビーンがすごく素敵でしたよね。優しい〜〜、あんなだんな様が欲しいです。良かった〜〜、豆さま、今回は指輪も取らなくていいし、クローンを追い詰めなくていいし、機長の立場に苦しまなくて良かったんだね・・(苦笑)

裁判のシーン、裁判長の采配にはかなり疑問もあったけど、しかもジョージーの過去の事件・・あれがあそこまで暴かれることになるのにも疑問はあるけれど。
でも、でも、やっぱり少しずつみんなが「立ち上がってゆく」あのシーンは涙なしでは見れませんでしたよ。
原題は「North Country」ですが邦題の「スタンド・アップ」も大いに納得です。

涙・・といえば、裁判のシーンもそうですが、一番じーんときたのはあのお父さんの言葉ですね。おお!!やっと、やっと、父さん〜〜って思いました。
でもちょっと急に変わりすぎ・・でしたけど(汗)あれはお母さんの勝利(?)でしょうか。シシー・スペイセクですよ、懐かしい。

実際には勝訴するまでには10何年もの歳月がかかったとか。
何かを変えるのには、やっぱり一朝一夕ではいかない・・ってことなんでしょうね。
でも最初の一歩を示して、立ち上がらないと・・何もはじまらない・・。それをしみじみ・・と思いました。


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