| 2005年08月01日(月) |
「ラストコンサート」 |
1976年イタリア・日本 監督 ルイジ・コッツイ キャスト リチャード・ジョンソン パメラ・ヴィロレッジ リカルド・クッチョーラ マリア・アントエッタ
これはねぇーー、思い出の映画なのです。あれはたしか中学生の時。友達に誘われて「カサンドラクロス」を見に行ったのです。「カサンドラ〜」もすごくドキドキして面白かったのですけど、同時上映のこの映画。私の見た初めての純愛映画でしょうか・・とにかく少女ステラの愛らしさ、美しい映像がとても印象的だったのでした。 それから・・もう何十年・・この映画がなんとDVDになっていると聞き、どうだろう・・思い出のまま・・っていう方がいいかも・・と二の足を踏んでいた私を後押ししたのはつるばらさんからいただいたサントラでした。 久々に聞いた「ラストコンサート」のメロディの美しさに思わず涙が出てしまい、これはやっぱりまた見たい!!と決心したのでした。
前置き長過ぎ(失礼しました)
冒頭、ステラとリチャードの出会いのシーン、もう忘れていましたね、こういう風に出会ったのか・・そしてステラがこんなキャラだったとは。結構ゴーイングマイウェイ(笑)、奔放でリチャードを振り回すタイプだったのですね。 あのものすごく太くて長いマフラー、いやぁ・・凄い〜!!ステラ、結構パンパンしてます、足とか立派ですね(汗)でもやっぱり可愛いのです。彫りが深くて鼻が高くて、目はぱっちり、お肌が綺麗〜。 リチャードは、中学生の私にはなんだかとてもくたびれたおじさん・・って印象があったのですけど、まあ!!良い男じゃないですか!!アラン・リックマンみたいですよぉ。これは私が歳をとったせい?笑った顔とか、すごく優しそうで、甘えるステラを包んでくれてるようで。
ストーリーは、もう、純愛、王道ラブストーリーで。とてもシンプルで、筋書きも分かっていて、演出とかも凝っていたりしないのですけど。 でもなんていうのでしょう?なんだかすごくすーーっと入ってくるのです。こういうお話に凝った演出とかは却っていらないものなのですね、 もちろん、ヒロインの魅力によるところは大きいですよね。怒ったり、泣いたり、笑ったりするステラ。彼女のその変化にとんだ表情を見ているだけで楽しくなってきたり、辛くなったり。 私の好きなシーンは、あのまるでユトリロの絵に出てくるような(あれはモンマルトルなのでしょうか?)街角の階段を下りながらステラがアパートを見上げるところです。(ある理由があって)彼女は涙を流すのですけど、あの時の彼女の泣き顔の美しいこと、これはジャケットになってますよね。
最後は、いつのまにか、やっぱり涙が出ていました。 ひたすらにその人を愛して、その人に勇気を与えて。健気で一生懸命な彼女と、そんな彼女とともに生きていこうとするリチャード。 これは、もうやっぱり永遠の純愛映画ですよ!
もうひとつのこの映画の主役は、音楽ですね。あのテーマ曲(思わず口ずさんでしまう)とステラのための協奏曲、美しいです。 音楽と、美しい風景が、この愛の映画を一層盛り上げるのですね。
また見てよかったなぁ。またず〜〜っと心にしまっておいて、そしてまた何十年後に見て、涙したい。 ラブストーリーは永遠ですね(などと、久々に恥ずかしいようなことを言ってみたくなりました 苦笑)
DVDの特典で日本語予告版を見たのですけど、ナレーションの声優さんがかなりクールで硬質な声の方で(いえ、私は好きなのですけどね、この方の声)どっちかっていうと純愛ストーリーには向いてないなぁ・・って。ちょっと怖かったのです、予告(汗) 日本語版主題歌ってあったらしいですよ、それを歌っていたのはアン・ルイスさんだそうです。
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