1995年アメリカ 監督 マーク・ロッコ キャスト クリスチャン・スレーター ケヴィン・ベーコン ゲイリー・オールドマン エンベス・ディヴィッツ ウィリアム・H・メイシー
1930年代後半、アルカトラズ刑務所で実際に起こったお話をもとにしています。 少年時代、餓えのあまり5ドルを盗んだヘンリー・ヤング。その後アルカトラズ刑務所に送られた彼は脱走後の見せしめとして、過酷な体罰をあたえられます。 延々と続く牢獄の毎日・・・一変の光も差さない地下牢からやっと出された彼は食堂で裏切り者の囚人を襲ってしまうのでした・・・ 彼を弁護するのは、弁護士になって初めて事件を担当する若き弁護士ジム。ジムの熱意にもかかわらずヘンリーにはまったく自分を救おうとする意志が見えなかった・・・
地下牢が凄い・・真っ暗。一筋の光も見えない・・あんなところに何ヶ月も・・ず〜っと入れられて。出して貰えたと思ったらまた入れられて・・いったい彼が何をしたというんだろう。ものすごくガリガリに痩せて・・体罰のせいでまっすぐに歩けないヘンリーを演じるケヴィン・ベーコンの姿に鳥肌が立ちそうでした。 熱心に弁護しようとしても彼には助かりたい気持ちが全くなくって・・。でもふとしたこと・・ヘンリーが気にする野球の話題から二人の心がちょっとづつ・・ほんの少しずつ・・お互いを思うようになって。でもそれは本当に少しずつ・・・ヘンリーの心はあまりにも閉ざされているから。
なんとか、ヘンリーを救えそうな光が見えてきたと思った矢先、ヘンリーが言いますね。「あそこに戻るくらいなら死刑になるほうがましだ」 たしかに、たしかにそうかもしれない・・って思いました。でも・・でも。 最後にジムはヘンリーに自分で決めるようにいいます・・このあたりがね・・もう観ていられないのですよぉー。
ヘンリーが子どもの頃兄の財布から5ドル盗んだことがある・・と告白したジムに「君と僕とどこが違う?」っていうところ。忘れられないわ。 何が彼の人生をここまで過酷にしたのか・・ジムはそれを告発しますね。
クリスチャン・スレーターも情熱を持って弁護する弁護士役を好演してるし、冷血な副所長役のゲイリー・オールドマン!もうううー、なんて憎らしいのぉーー。上手すぎる〜。
最後まで目が離せません。心にずしっと響いてくる映画でした。ヘンリーのラストシーンのあの目の光。強い意志をもった眼差し。ビクトリーの意味が重くのしかかりますね〜。
この映画を観ている時息子が一緒にいたのですが、常に私が借りてくる映画を妖しい映画・・と思っている彼(まあ・・彼がいるときに連続で観た映画が「ゴッドアンドモンスター」と「プリシラ」だったからねえ・・汗)。めずらしく身を乗り出して観ていました。リアリストの彼、「これは良かったね」ですって! ほぅ・・・ちょっと母親の信頼度UPかな〜(笑)
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