| 2003年11月23日(日) |
「ホワイトオランダー」 |
2002年アメリカ 監督 ピーター・コズミンスキー キャスト ミシェル・ファイファー アリソン・ローマン レニー・ゼルウィガー ロビン・ライト・ペン
アストリッドは芸術家である母と二人で暮らしている。母は、美しく、強く、エゴイストで、自信家で。 そんな母が恋人を殺した罪で有罪判決を受けてしまう。身寄りの無いアストリッドは、里親と暮らすことになるのだが・・・
母は、自慢の娘が(自分と同じように)美しく、強く、特別な存在でなければ我慢ならない。だから、娘が宗教に頼る里親の下で洗礼を受けたり、優しいけれど心の弱い里親に感化されたりするのが許せない。たとえ自分が刑務所にいたとしても。 そんな母の強すぎる、ある意味勝手すぎる愛情を受けて育ってきたアストリッド。いつも母を待ち、畏怖しながらも愛してきた娘が、3組の里親との生活の中で、しだいに自我に目覚めてゆく・・
これはね、なかなか見応えありました。私も思春期の頃には母子家庭だったのでなんだか身につまされるものもありました。もちろん兄弟がいたので母一人、娘一人とは違いましたけど、うちの母もある意味強い人でしたから・・
美しいけれど毒のあるこの母親(ミシェル・ファイファー綺麗です)・・でも私は嫌いじゃなかったな。娘に言った「他人に惑わされるな、自己を持って」という言葉は、きっとそうして自分が生きてきた、これからも生きてゆく、そういう気持ちが込められているような気もして。 ミシェルの額の青筋がぁ・・・ 娘役のアリソン!!彼女とても良かったです。とまどいながらもやっぱり母ゆずりなのでしょうか・・強い視線が印象的でした。 ロビンもレニーも普段の役とは違う役どころで、そういうのも見応え有りましたし。
獄中にありながらも尚娘に力を持っていた母親が最後に決断した選択、これにはほっとしました。 そして最後にアストリッドが母について語った言葉にはぐっときました。 親子の絆・・完璧でなくても、常に正しくなくても自分にとっては親で。親子の絆っていうのは決して無くなるものではないから。
ホワイトオランダー・・・白い夾竹桃なんですね・・毒があるとは・・知りませんでした。
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