1995年アメリカ 監督 ジム・ジャームッシュ キャスト ジョニー・デップ ゲーリー・ファーマー ミリ・アヴィタル
全編モノクロです。 自分を会計士として雇ってもらえるという手紙をもらって長旅をしてきたウィリアム・ブレイク。けれども会社は彼を雇わず、しかもふとしたことから彼は痴話ケンカに巻き込まれお尋ね者になってしまう。しかも彼自身も銃弾を受け、弾は心臓の数センチ横に埋まったまま・・
不思議な映画ですね〜。音楽はギターです。なんていうのかな・・爪弾いてるって感じの。その素朴な音色がとても印象に残ります。 ジョニーは、登場してきた時、また不思議な帽子とスーツで「妹の恋人」を彷彿させたけど、お訪ね者になって銃弾を埋め込んだまま・・フラフラしてる姿は、どんどん透けるように美しくなっていくの。 小鹿の傍らに横たわる彼の姿は、ため息ものです。美しいシーン。 自らも小鹿と同じ・・とても孤独で寂しくて。 彼を待っていた運命は、どんどん彼を巻き込んでいって、どうすることも出来ない。 「死」というもののもつ怖さ・・を超えたものを伝えようとしているのかな・・・なんて勝手に思ったのですけど。
彼を助けるインディアンの“ノーボディ”もその名の通り、不思議な人物で。 彼をイギリスの有名な詩人ウィリアム・ブレイクの迷える魂と思い込んいて。なにやら不思議な示唆をするんだけど。 追ってくる殺し屋も凄いよね〜。
お話的にはよく分からないなあ。でも最後のシーンなんて、ジョニーが目を開けたり閉じたり・・・それだけで・・もうドキドキするから不思議です。ジョニーマジック!?
いろいろな意味で忘れられない映画ですね、これは〜。
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