| 2003年07月06日(日) |
「遠い空の向こうに」 |
1999年アメリカ 監督 ジョー・ジョンストン キャスト ジェイク・ギレンホール クリス・クーパー ローラ・ダーン クリス・オーウェン ウィリアム・リー・スコット チャド・リンドバーグ ナタリー・キャナディ
このお話は実話を元にしてるのね。1957年といえば、まだ生まれてないので分からないけどソ連の人工衛星スプートニクが打ち上げに成功した年ですって。一人の少年が夜空を流れていくその美しい光をみて自分もロケットを打ち上げたいという夢を持って。 科学も数学も得意じゃないホーマーだけど熱意はいっぱい。友達と一緒に何度も何度もロケットつくりに挑戦する。この友達がまたいいのね。学校で変わり者って言われる科学の好きなクエンティン(彼のキャラはいかにも・・って風貌でいいわ)、クエンティンなんかと友達になったらつまはじきにされるぞ!っていいながらも一緒にいるロイとオデル。資金集めに廃材を集める姿とか・・一人ではできないことも4人だと頑張れるよね。まわりの大人たちも協力したり応援してくれる人も出てきて。 何度も何度も失敗しては改良して・・・何号目だったかしら(16号?)。見事に打ち上げられた時は、やった!!って叫びたくなりました。 でもこれからっていう時に山火事の原因として連れて行かれたり、炭鉱の事故でホーマーのお父さんが怪我をして変わりにホーマーは炭鉱で働くことになったり。 このお父さんとの関係がまたこの映画のひとつの魅力でもありました。 フットボールで奨学金をもらっている兄のジムのように自分も認めて欲しいと願うホーマーなのに、父の頭は炭鉱のことでいっぱい。父親は父親で、炭鉱を否定しロケットなどにうつつを抜かしてる息子に不満なのね。でも二人はとても似ているって思った。どちらも頑固で、自分の信念を曲げなくて。 ホーマーが父の代わりに炭鉱に入って働いた時、彼は父の偉さを知ったし、父もまた自分に似て頑張り者と誉められた息子が嬉しかったんだと思う。 でも、それは父の場所であって、自分の求めるものではないとホーマーは思ったのね。炭鉱の下へ降りていく時、見上げた夜空を流れていくスプートニクを見つめる彼の視線が良かったなあ。 ホーマーが父に自分の英雄はブラウン博士じゃない・・」って言うところ、あそこはもう泣かされるわね。
ギレンホール君!「ムーンライトマイル」に続いて観たから・・もう惚れちゃいました(笑) 夢と希望をありがとう!頑張る気持ちが湧いてくる映画でした。
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