| 2003年06月15日(日) |
「ワン・モア・キス」 |
1999年イギリス 監督 ヴァデイム・ジーン キャスト ヴァレリー・エドモンド ジェラード・バトラー
もし、日本のテレビ番組でこの内容のお話を作ったら、きっと世の奥様方から非難ごうごうではないかしら? 死を宣告されたサラは、ニューヨークから故郷のイギリスに帰ってきた。 残り少ない人生を、別れた彼サムと過ごしたいと。でも、サムにはすでに奥さんがいて・・
私も一応奥さんなので(笑)自分のダンナの元彼女が、突然やっていてこんな風に言ったらそりゃあ、いやだわ。サラが書いたやりたいことリストを二人がやっているときに一人で夕食を食べたり、プレゼントをもらって喜んでいたら、サラにも同じものを送ったと聞いたり(っていうか、言わなきゃ分からないでしょ、なんで言うの?)。 誕生日のオペラのシーンなんて、気の毒で。
う〜ん、複雑だわ。だけど、もう自分に時間が残されていないと知ったら、体裁をつくろってもしかたないわね。自分に正直に生きたいと思うわね。たとえそれが誰かを傷つけることになっても。 死を前にしたラブロマンスで、綺麗ごとを並べない、それが逆にとても新鮮だった。 しかし、サム!財布にあの写真!!あれはダメでしょ〜。あんなのは、結婚したら捨てないと!!(ちょっとあれは腹が立った!!私なら破きます) きっと彼はサラを忘れられてなかったんだろうなあ。罪だわー。
サラと父親フランク!二人の間の会話には、涙、涙でしたね。似たもの同士の二人。反発することもあったけど、二人はお互いをとても分かっていて。 サラが自分の葬式に、娘をどんなふうに説明する?ってフランクに聞いたりするのね。そのシーンは、もうたまりませんね〜。フランク役の方!いいですわ。
ラストのフランクの笑顔が良かったですね。
いろいろな意味でとても印象的な映画でした。
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