| 2003年03月14日(金) |
「死刑台のエレベーター」 |
1957年フランス 監督ルイ・マル キャスト モーリス・ロネ ジャンヌ・モロー ジョルジュ・プージュリー リノ・ヴァンチュラ
なつかしい。昔観たんだけど、また観たくなって。 細かいところ忘れてたし、今見てもぐんぐん引き込まれる作品です。 冒頭、電話で愛を語るジャンヌ・モロー。綺麗〜 彼女の愛人にモーリス・ロネ。表情がクールで乾いた魅力があるのはボガートに似てる。 二人は共謀して、彼女の夫で彼の上司でもある男を殺害するんだけど、彼の犯した少しのミスで完璧だったはずの計画はどんどん崩れていってしまう・・
彼が姿を消したと思って、夜の町をさまよい歩くモローの表情がいいの。必死なんだけど鬼気迫るっていう感じじゃなくて。時々自分の姿を写して髪を直してみたりするのね。
この2人に絡んでくる若い二人。ロネの車を盗んで好き勝手やって・・こっちの二人は怖かったわ。何をするのか分からない怖さです。事件を起こしても、自分たちのことしか考えてなくて、どこか現実味がない遊び感覚のような。
モローとロネ、二人が作品中一度も笑顔を見せなかったわけは、あの最後のシーンのためだと思う。 あの・・浮かび上がる笑顔・・はっとさせられます。 なんという皮肉な。 ああ、もっと言いたいけどやっぱりこれは言えないでしょうー。突っ込みたいところもいろいろあるのよ。でも、面白い。観てる方、ぜひお話したいわ。
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