1995年アメリカ 監督 ウェイン・ワン キャスト ハーヴェイ・カイテル ウィリアム・ハート
ブルックリンの煙草屋の主人オーギーとお客たちの様々なエピソードをスケッチ風に見せてくれる。 語られるさまざまなお話が、それぞれに味があるのね。
何十年も毎朝、同じ時間に同じ街並みを写真に撮るオーギー。 妻を無くした傷心の作家ポールと家を飛び出した黒人少年のラシード。 オーギーの別れた妻とその娘。
どの人々もぱっとしないんだけど、ブルックリンの(そんなに美しいとは思えない)風景としっくりと溶け合うような。
ラストのEP。 なにかクリスマスのお話を知っているかと聞くポールにオーギーが語るクリスマスストーリー。 長い語りの後で、二人が煙草を吸いながら、静かに笑っている。 それがねえ、私は煙草は好きじゃないんだけど(どっちかというとどこもかしこも禁煙にして欲しいと思ってるくらいですが)ああ、いい感じだなって。 煙草の煙もなんかいいじゃない〜って思ってしまった。
静かに真夜中に1人で観て、ちょっとこれいいよって人にそっと勧めたくなるようなそんな映画でした。
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