| 2003年01月03日(金) |
お正月のできごと・その3 |
いつもはのんびりしているユーキさまが最初に行動を起こした。 自分だって叫んだくせに、何事もなかったように塩で顔部分を隠してしまう。 「…。ね。」 「ね」じゃありませんよー!! 「イヤぁ〜!絶対イヤぁぁぁぁ!」 市松より身体の小さなホムンクルスさんが泣いている。 気持ちはわかります。 原型を知っていたどくたあさんだって顔面蒼白。 「こっ、これはいったいなんなんなんでふか?」 「魚です」 「さかな…には見えなかたでふ」 「魚です」 ここで言い切っておかないと誰も食べられなくなってしまう。 「これはホントにヤバイ。今のうちに逃げるニャ」 「はぅ…猫さん…」 食卓に届くようにと作られた台から逃げようとする猫さんをユーキさまが掴む。 「ああ…猫さんです…」 そこで現実逃避しないで下さいよっっ! ジタバタしているものの爪を立てないのは遠慮しているせいなのかしら? 「ま、とにかく切り分けますね」 誰の顔も見ないようにしながら、私はナイフを持ち換えた。
中骨(?)に沿って切り込みを入れる。 もちろん足は塩で覆ったまま。見たくないから。 身からほわぁ〜と湯気が上がった。 それを丁寧に骨から剥がしてみると、普通に魚に見える。 「ほら、魚でしょ?」 …ああっ、空気が重い。 「わ…我は剣ゆえ人間の食べ物は…」 「さっきまで食べてたじゃないですか」 「う……し、しかしそれも限界ゆえ」 ふっと姿が消え、剣の姿に戻ってしまわれた。 「ひ、卑怯でふ…」
戦い済んで日が暮れて…でわなく。 この後の状況はあまりにもなので書けないけどなんとか片付けました。
「お茶…でも淹れましょう」 よろよろとユーキさまが立ち上がった。 「そうそう、お茶菓子があるんですよ」 私も最後の力を振り絞って笑顔を作る。 テーブルの上が片付けられ、心が落ち着きそうな葉を選んでユーキさまがお茶を淹れる。 その香りで少し元気が出て来て、肉体的にも疲労した全員に少しずつ精気が戻って来る…と表現したくなるほど疲れた(笑) 「これなんですけど…」 私はまだ開けていないお菓子の包みをテーブルの上に置いた。 「ほら、ロギのクリスマスくじでいただいたお菓子なんですよ」 「そういえばマーナしゃん当たってたでふね。ぼくははずれて残念だたけど」 「実はふたつも貰っちゃったんですよ」 そう言いながら蓋を開ける。 そこには…。
『ロギオン銘菓グレイまんじゅう グレイの形をしたまんじゅうです。妙にリアルで怖いです』
ロギを出た時に見送ってくれた円盤を思い出しました。 それはきっと私だけでしょうけど。
…えーん。オチがない(ぇ
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