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どおしてあたしの周りにはろくでもない男ばかりなのか・・・。
とある人が、鍵をくれた。 あたしは何時か、鍵をちょうだいといった記憶がある。 けれど今になってみれば・・・要らないものだ。
鍵なんて、いらないのに。 そんなもので何が測れるっていうんだ。 あのとき鍵を渡していればそんな目にあわせなかったのにと その男は言う。
そのうえ、仕事をあたしに手配しようとしてる。 そこまであたしは木偶じゃない。
与えるだけが愛だと思っているのだろうか?
だとしたら、もう愛してるなんておなかいっぱいなんだ。 頼むから独りにしてほしい・・・。 そんな戯言に耳を貸していられるほどあたしは悠長でいられない。
だけどどうしてだろう、あたしは目に涙を浮かべてしまう。
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