最近彼は、体調が悪いらしい。いつもおなかが痛いと言っている。
まぁ、あたしのせいだろうな。
ストレスからくるものだろう。
えぇっとぉ・・・。
あたしとして、それはとてもつらい。
その上、会話も盛り上がらない。てか、ほとんどしてない。
彼、TVばかり見てる。
あたしを見ようともしない。
視線をそらす・・・。
あたしに送られてくる視線は、探るような視線ばかり。
目が合うと、すっと逸らすんだ。
そりゃ、彼には隠し事はある。
ヘルスで働いてることだけは、知られたくない。
だってあたしは学費のためだけに働いてる。
社長や、周りの人は「働いてることは言わない方がいい」と釘を刺してくれる。
そりゃそうだ、たかられたって困るもの。
それにしても、そんなにＴＶがすきなのかな。
あたしよりも好きなんだろうな。
・・・馬鹿な男。
でも、いとおしく感じるんだよね。
お客さんとくだらない会話してプレイして射精させて、帰って彼の顔を見ると、すごく安らいだのにな。
もう、だめなのかな。
いつかあたしにくれた「すきだよ」って言葉は、もう空中分解してるみたい。
でも、あたしの何を見て、そんな言葉を吐いたのかな。
単なるあたしの見えないところに居る人への独り言だったんじゃないかな。
１週間くらいで何をって思う人も居るかも知れないけど
体調が悪いんだから支えてあげなよって言いたい人も居るかも知れないけど
彼はあたしが彼の髪を優しく愛撫することも拒否したし
彼はここのところあたしに背中を向けて寝る。
あたしが触れると「止めて」っていう。
別に、セックスがしたかったわけじゃないのに。
唯、触れたかっただけなのに。
もう、限界。
あたし壊れちゃいそうだよ。
彼を理解する努力も、もうしたくない。
話も聞いてくれない恋人なんて、在り得ない。
ばいばい・・・？
とりあえずあたしは、土日だけ彼の部屋へ行くことにしました。
さっき、しばらく知り合いのところで小説書くから１ヶ月くらい帰らないからって電話しました。
少し驚きつつも、安堵してる空気が伝わってきて、もういやになりました。
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