いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2013年11月27日(水) 道路に口から激突!前歯さん、さようなら@蒲田

 年末が近づいてくると、私もウキウキである。宴会大好き人間としては、「花見」についでたまらないシーズンなのだ。昨晩も、そんな夜だった。長い間、区内で車の板金工場を営んでいた経営者が廃業をされると言うので、慰労会を開催した。

 事務所近くのお店で、おおいに溜飲をあげてお開きとなり、この社長さんを送りがてら歩き始めた。と、その瞬間、激痛が口の周辺に走った。いったい何が起こったのかわからなかったが、舌で歯に触ると、前歯が口の中に折れていることが確認できた。あわてて、歯を「起こした」が、口からは鮮血が流れている。

 同行者たちが「救急車を呼ぼう」というのを断って、一人事務所に戻った。せっかくの送別会のムードを壊したくなかったことと、差ほど大事ではないと思っていたからだ。

 「目撃者」の弁によれば、廃業する社長さんと一緒に歩いていた私は、二人そろって転んだらしいのだ。そして、運悪く、私はコンクリート階段に直接キスをしてしまったらしいのだ。

 事務所に戻って、鏡を見ると酷い顔になっているではないか。鼻から唇にかけて擦り傷と血、腫れがすごい。歯もグラグラする。これは初動が大切だと、パソコンで口腔外科の当直医を探したが、見つからない。仕方なく消防庁の案内ダイヤルで、五反田にある歯医者さんを紹介してもらった。

 電車に乗ったが、この顔では「ケンカでもした」ようなので、ハンカチで隠しながらの移動だ。医院到着は午後10時を過ぎただろうか。歯科医師の所見は私を落胆させた。

「残念ですが、前歯二本が折れています。根元から抜歯するしか方法はありません」

えええええええええええええええ!!!!!!!!!センセイ!なんとか、残せませんか。

「無理です」

 そして、麻酔をかけ、抜歯。傷口の縫合など処置が終わったのは日もかわった午前1時。さらに、追撃ちは「総額で28,630円です」と。

 3割負担だとすると10万円近いのか?いいえ、夜間救急予約が保険適応外で21,000円なんだそうだ。あわてて、コンビニのATMのお金をおろして支払いを済ませ、タクシーで帰宅。

 今朝、かかりつけの地元の歯科医院で再度診ていただき、今後の治療について相談をした。すると、傷心の私に残酷な仕打ちがまっていたのだ。

歯科医師「インプラントが一番きれいですね」
私「それでお願いします。で、いかほどですか?」
歯科医師「当院ではインプラントが20万円、前段で使う義歯が10万。合計30万円です」

 まあ、仕方ないな、とあきらめて治療室を出ようとすると、歯科衛生士さんが、ご親切にも、もっと奈落の底に落としてくださったのだ。

「いぬぶしさん、さっきの値段は1本分ですから…」

 えええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 


 < 過去  INDEX  未来 >


いぬぶし秀一 [MAIL] [HOMEPAGE]
 
↑今日の日記は気に入りましたか?
My追加