私は議場でのヤジが好きだ。うるさいとか、品がない、というご指摘をよく頂くが、誰が書いたかわからないような原稿を棒読みし、答弁原稿も棒読みの「学芸会(片山前知事)」では、ヤジる気にもなれないが、ヤジが出る、ということは、その質問に注目している、という証でもあるのだ。
また、睡魔が襲う議場の活性化という意味合いもある。隣席の荒木秀樹議員などは「静かだと思ったら寝てるし‥」と。区環境保全課長に「俺の席の騒音測定してくれ」とまで言う始末。そいつは、すみませんネ。
さて、今日も寝ないでヤジったが、思わぬヤジ効果があった。質問者も原稿頼り、答弁にたった蚊の鳴くような声の課長さん、原稿から目を離さず、質問者を見ることもなく、淡々と事前に作られた「原稿」を「朗読」される。緊張感のかけらもない。小学校の学芸会だって、セリフぐらい覚えてくるだろう。
そこでヤジった。「心がないね〜。原稿棒読みは情けない!!!」「自分の言葉で答えろよ!」「管理職のプライドはないのか!!」と、やった。この課長さんは、結局最後まで「棒読み」で終わったが、次から答弁にたった課長さんたち、なんとか原稿から目をあげ、質問者を見て答えるよう努力するではないか。そうそう、それでいいのよ。がんばれ管理職!
そんな中、副区長と二人の課長さん、一切原稿を見ないで、自らの言葉で答弁された。秋山副区長、宇佐美健康推進課長、中原大田東生活福祉課長のお三方である。すばらしい〜!!(答弁内容は別にして‥)
残念なのは、何人かの議員から「区長はどう思われるか?」と質問されても、一向に自らは答弁せず、担当部長や課長に答弁させる新区長の姿勢である。数字や、具体的な施策の内容ならまだしも、理念や方針ぐらい自らの言葉で語る器量が首長には求められるだろう。
シナリオと原稿通りの「スム−ズな議会運営」は、お役人や一部の議員には都合がいいだろうが、区民にとっては「八百長(片山前鳥取県知事)」にしかすぎない。心あるお役人、議員の奮起が地方分権、議会改革には必要である。
区長やお役人の答弁、次回に期待したいものだ。
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