いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2005年12月12日(月) テレビの威力、魔力@区内ゴミ屋敷

 区内某所(高級住宅地)のゴミ屋敷の住民とは、すでに4年以上の「お付き合い」になる。好物の缶コーヒーを飲みながら談笑する時は、極めて聡明なお婆ちゃんなのに、ゴミについてだけはダメだ。

 3年前には、テレビ朝日の「黄金伝説」にメールして、バラエテイ番組の特番として、この屋敷をキレイにして頂いた。布川何某というタレントが導入されたが、お婆さんからクビになり、庶民派よゐ子のはまぐち氏を紹介したのも私だ。結果、お屋敷は完璧にリホームされ、婆さん幸せ。番組も23%という高視聴率をゲットし、周辺住民も含め、みんな幸せ!のはずだった。

 それが、以前ほどではないが、またまた同じ。そこで、今度は同僚議員(岸田哲治議員、田中けん議員、奈須りえ議員)と、大田区行政と共に、年末お掃除大作戦を挙行した。そして、事前打ち合わせの際、現場にたまたま取材に訪れていたフジテレビ報道スタッフに遭遇。本日、スーパーニュースという報道番組で20分間、放送されたらしい。(まだ、帰宅していないので見ていない)

 放映時間が終わったと思われる時間から、私の携帯は途切れることなくなった。懐かしい知人、友人から「見たよ」「ご苦労さん」とのメッセージだ。ホームページから検索して、見知らぬ方からもメールを頂いた。テレビの威力を痛感した。

 反面、この婆さんにとってのマスコミ、特にテレビな「魔力」である。前回の、テレビ朝日の「大盤ぶるまい」は桁違いだったが、それ以前にも、民放各局の報道が「いくばくかの謝礼」を払っていたらしい。それが、ゴミ問題の根源とは言わないが、一因にもなっている。

 つまり、ゴミを集める⇒苦情がくる⇒マスコミが取材にくる⇒お金が入る。という構図である。さらに、ゴミがあることによって、行政当局が、他の高齢者の何倍もの頻度で訪問してくれる。結果、淋しくない。ということもある。「一億総白痴化の元凶」とまで言われたテレビだが、現代社会の情報取得には、もはや欠くことは出来ない存在だ。

 だからこそ、発信側には高度の倫理観が求められる。他人の恥部を暴露し、楽しむような「ゴミ取材」で「報酬を払う」ような態度は、周辺住民にとっては「犯罪行為」ですらあるし、ゴミ屋敷の住民の更正には逆効果ですらある。今回のフジテレビは、会社の姿勢として絶対にしない!と明言されていたので安心だが‥

 また、一部議会関係者や行政、区民から「いぬぶしの選挙対策だろう」という、ヒソヒソ話が聞こえてきた。冗談じゃないよ!あの家で、一日ゴミと戦ってご覧よ!と、申し上げたい。

 ちなみに、本日、この住民からルス電が入っていた。「あなたが片付けたゴミの中に、イカ2ハイ、塩辛、焼きそば、アボガドが入っていました。20日までに返してください」ハイハイ、さっそくスーパーに出かけてお届けした。まんざら、ウソではないから怖いのだ。

 しかしさ、お婆さん!まだ片付けて1週間だろ。こりゃないだろう。来週までに、キレイにしといてね!

本日の映像↓





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