| 2005年04月26日(火) |
いいやね大企業の社長は!90人殺しても辞任でOK |
JR福知山線の脱線事故の映像は、見るも恐怖、想像を絶するものだった。そして、いつも災害や大事故が起きると、その現場で懸命に救助活動にあたる人々の活動に頭が下がる。
今回も、そうだった。狭い車内で救助を待つ人々にペットボトルを救助隊が差し入れるが、狭くて入れられない。そこで、外部からストローで飲まそうとするが、ストローがない。人間って本当に凄い。なんと、現場にあった灯油の給油用ポンプで、飲料水を電車内部の人々に飲ませたのだ。
また、現場周辺で忙しく動く主婦らしき集団が映された。ご近所の主婦たちが自宅の氷を持ち寄って、搬送が間に合わない負傷者の痛みの緩和に使っていたのだ。わが国の伝統的地域組織のなせる技である。
その人々に比べて、お気楽な人々もいた。JR西日本の社長はじめ幹部職員である。安全なんとか部長という肩書きのおっさんの記者会見はひどかった。まるで人事であった。激怒した記者が「人が死んでんだぞ!」と怒鳴るシーンすらあった。
さらには、総責任者たる社長さんの、威張った遺体安置所訪問の姿も不愉快だった。JRでエリート街道をつぱっしてきた彼には、人に詫びるという経験がなかったのだろう。いや、ひょっとしたら「俺のせいじゃないのに」ぐらい思っていたかもしれない。
そして、責任をとって辞任されるそうだ。勿論、高額な退職金を貰って、関係会社に天下る前提だろうが…
人を90人以上も殺しておいて辞任ですむ。いい国だな…
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