いぬぶし秀一の激辛活動日誌

2004年04月09日(金) ネットは、もの凄い。人の人生を変える力がある

 以前にも書いたが、日記など年初の数日しか書かなかった私が、2年以上も書き続けられたのは、名も知らぬ多くの読者の存在があったからだ。

 区内区外を問わず、会合などで人に会うと「日記読んでるよ」と声をかけられるようになった。先日は、卒業式の来賓に「スリッパで帰るなよ!」と訳がわからない挨拶をされ一瞬困惑したが、4月4日の日記の内容を思い出し、笑ってしまった。

 また、今日は嬉しいメールを頂いた。Aさん、首都圏はずれの某県に住む女性。彼女も、この日記の読者である。何かのきっかけで日記を読んで愛読者になって下さった。先日は、「サンクチュアリ」という、超大作の政治マンガを送ってもくれた。この主人公の男性のように「大きな敵と戦え」とのメッセージを添えて。このマンガは、泣いた。震えて泣いた。たかがマンガだが、そのストーリーと主人公の壮絶な生き様に、己の甘さを悔いた。

 さて、そんな彼女が、借金に苦しんでいることを知った。それも、ほとんどが「人助け」のためらしい。実母の借金、その延滞賃借料の返済、世話になった会社社長に名義を貸したための借金等が積もり積もって、手に負えなくなった、というのだ。まずは、借金癖の母親の自己破産を勧めた。これは、某県地元の弁護士さんに依頼して落着。

 彼女自身は、なんとか頑張ろう、と自己破産をせずに返済を続けたが、もう、どうにもならない、との相談がメールであった。私は、彼女にも自己破産での再出発をすすめた。真面目そうな性格故、悩んで苦労するなら、すべてを捨てて再出発するほうが、どれくらい前向きか。

 ネットで知った、良心的そうな弁護士事務所をお教えした。そして、昨日、彼女からメールが入った。「すべて終わりました。良い先生(弁護士)との出会いをありがとう」と。

 文章から察するにきっと、理知的なステキな女性だろう。請求書の嵐から逃れて、新たな人生を歩んでいって欲しい。産んでくれた、お母さん、そして、愛すべき娘さん夫婦と共に‥頑張れ!

 無味乾燥な、パソコンというツールを使って、人の人生すら変わる。ネットは、良くも悪くも凄い!


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