雪さんすきすき日記
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2018年05月27日(日) 「幻想郷ディフェンダーズ」のこと

 8時半頃起床。そういえば、金曜は客先に出張ということで散髪を済ます。あと、梅雨入りも近そうなので、布団も干した。

 「幻想郷ディフェンダーズ」(Neetpia)をクリアしたので感想を。
 妖精を攻め込ませて遊ぶ戦争ごっこが流行している幻想郷において、チルノが最強になるまでの過程を文と共に追う東方二次創作ゲーム。
 ジャンルは全方位STG+タワーディフェンス。自機のショットと配置した罠で迫りくる妖精達を倒し、自陣を守るというルール。
 操作はアナログパッドで行い、左スティックで移動、右スティックで向き変更、R1でショットや罠の配置、L1で高速移動、R2,L2で罠の選択、方向キーでスペルカードやラストワードの発動。罠は数ある中から4種類を選択でき、お金を消費して配置する。罠の中には永続的に使用できるものもあれば、消費してしまうものもある。罠の配置に必要なお金は敵を倒したり戦闘終了時に入手できる。スペルカードは2種類使用できて、ゲージを消費。スペルカードのゲージは時間で回復する。ラストワードもゲージを消費するが、こちらは敵を倒すことで溜まっていく。
 ゲームの流れはインターバルと戦闘を繰り返し、敵を全て倒すと勝利となる。戦闘は各面1〜5回行われる。インターバル中に罠を配置し、戦闘中は自機のショットと共にその罠を活用して敵の拠点から出現する妖精達を倒していく。ただし、戦闘中でもお金があれば罠を配置できる(操作は忙しいが)。面の中には最後の戦闘時にボスが登場する面もある。自陣に敵が到達したり、自機の体力が無くなると自陣の耐久力が減少し、自陣の耐久力が無くなると敗北となる。
 面をクリアすると、自陣の残り耐久力によって星が1〜3つもらえる。この星を消費して、自機や罠の強化を行うことができる。強化は何度でも初期化できるので、場面に合わせた強化が可能となっている。

 ジャンルは全方位STG+タワーディフェンスだが、個人的には若干全方位STG寄りの調整という印象。敵は罠だけではとても倒しきれないので、最後には自機のショットやスペルカード頼りとなる。一方で、敵は自機のショットだけでは倒しきれないほどの物量で攻めてくるので、道中で罠により弱体化させる必要もありタワーディフェンス要素も重要となる。両者が上手く噛み合って初めて攻略が可能となる辺りは、とても良い調整であった。
 面構成は、最初は一本道で敵の拠点も1箇所と単調ではあるが、徐々に分岐や敵の拠点が増えて複雑となり、更には守るべき自陣も複数になったりもする。それと共に罠の種類も増えていくので、罠の配置の重要性も増していき、どこにどの罠をどう組み合わせて仕掛けると効果的か、それを考えるのがゲームが進行するにつれてとても楽しくなっていく。強力な罠は大体限られているが、中には意外な罠が活用する面もあって、いろいろと考えさせてもらえた。ただ、罠を配置するためのお金にそれほど余裕があるわけではないので、消費型の罠までお金を回す余裕は無く、クリアまで活躍の場はほとんど無かった。
 罠と共に重要なのがスペルカード。敵の侵攻を食い止めたり、広範囲にダメージを与えたり、仲間キャラを呼んだりと、その効果はキャラによって異なるが、いずれも大量の敵に対処するには必須で活用するほど有利になるのはどのキャラも違いは無し。使用するためのゲージは時間で回復するので、気兼ねなく使えて攻略には重宝する。一方で、スペルカードが強力なのと、大技が活躍するような調整では無かったので、ラストワードの出番はあまり無かった。
 自機のキャラクターも面をクリアするごとに増えていき(大体は倒したボスが仲間になる)、最後の方には20人弱の大所帯となる。様々なキャラが使えるのは東方のファンとしては嬉しいところではある。ただ、キャラはショットが連射できるキャラと単発のキャラの2種類に大別できるのだが、圧倒的に連射できるキャラが有利。単純に単位時間当たりのダメージ量が多いこと、多数の敵に対処できること、防御が高くショットを当てても1しかダメージを与えられない敵がいるので、その敵に有利なことが理由として挙げられる。なので、中盤までは大体お燐で、その後は霊夢で攻略していた。キャラが多いので性能が分かれるのは仕方ないが、連射の有無での有利不利が大きすぎるようには思えた。
 物語はチルノの最強伝説への道程が主体だが、それとは別に三妖精も戦争ごっこに参加しており、その視点での話も並行して進んで行く。三妖精の面では、3人の妖精を切り替えながら戦闘を行うという、本編とはまた違った攻略が楽しめるのだが、3面しか無いのが非常に残念。正直なところ、本編を削ってでも三妖精面を増やして欲しかった感はある。
 操作性に関しては、数多くの操作を限られたコントローラーのボタンに上手く配置しており、かなり快適に行えたのが好印象。特に長丁場となるプレイにおいては、この快適さがとても重要になる。ただ、戦闘中は全く快適であったが、面選択や強化のところでどうしても混乱してしまうような複雑な操作(方向キーとアナログスティックを併用する操作など)もいくつかは散見された。まあ、それも頑張っている様子がうかがえるし、もう慣れるしかないかと。

 難易度Normalを全面最上位評価の星3つでクリア。当初は同人ゲームだから10面程度ではないかと思っていたが、実際にはその倍以上の面数があり、まずその規模には驚かされた。しかも、中盤辺りから面構成や敵の出現パターンも凝ったものが多くなり、こちらも罠の配置やキャラの立ち回りなど考えた末での星3つが得られて、攻略のし甲斐も十分であった。全方位STGとタワーディフェンス両方の要素を楽しませてもらえて、大きな満足の得られた作品であった。


氷室 万寿 |MAIL
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