雪さんすきすき日記
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2017年11月26日(日) 「BOOR」のこと

 9時半頃起床。シャツにアイロンを掛けようと思ったら、リビングが母親の着物に占領されていたので無念の見送り。

 今日はSteamのセールで100円を切っていたのでうっかり買ってしまった「BOOR」(DazlogStudio)をプレイ。
 主人公の少女は宇宙船で航行中に不意の攻撃を受けて、地球から遠く離れたコロニーのEDENに不時着する。しかし、EDENには人影は無く、ロボットに支配されていた。少女は持ち前の分身能力を用いてEDENを探索し、その謎に迫る。
 この作品は2Dパズルアクション。主人公の持つ分身能力で仕掛けを解いて出口を目指す。
 操作は左右移動とジャンプ、分身。分身を出現させると、プレイヤーはその分身を操作することになる。分身の身体能力は自機と全く同じだが、一定時間が経過すると消えてしまう。ただし、道中に落ちているアイテムを取ることで、経過時間が初期化される。
 道中には様々なスイッチが登場し、それらを操作することで壁が出たり消えたりする等対応した場所に変化が起こる。その変化を上手に組み合わせて出口に到達するとその面はクリアとなり、次の面が始まる。時には敵も出現するが、自機には攻撃能力は無いので自力で倒すことはできない。仕掛けを使って倒せる場面もあるが、場合によっては敵の力を借りて仕掛けの操作や障害物の破壊を行うこともある。ボス戦もあるが、基本的には攻撃から逃げることが中心である。
 敵の攻撃を受けたり、棘などの障害物に触れる、地形の無い場所に落下するとミスとなり、最初からやり直し。

 自機の分身を使ってパズルを解いていく内容だが、この分身の多様な用途が実に面白い。分身の用途は基本的には自機が行けない場所にあるスイッチの操作であるが、それ以外にも敵の攻撃を誘発したり、攻撃の囮になったり、敵の攻撃を防ぐ盾にもなったりと、活用の幅がとても広い。自機と分身がNPCや敵と協力して全てのスイッチを同時に押すといった仕掛けもあり、分身のシステムを活かした面構成には随分と感心させられた。また、解くべき仕掛けの数も1つの面につき多くても3つ程度なので、ミスをして最初からのやり直しもさほど苦にならず軽快に進められたところも好印象である。
 パズル要素も高いが、アクション要素もそれなりに高いのもこの作品の特徴である。序盤の面こそパズル要素が主体だが、ボス戦や終盤では結構なアクションを要求された。特に、終盤での重力が反転した状態でのジャンプアクションは中々に手ごわかった。ただ、それほど厳密な操作を要求される場面は無く、全体的にはアクション要素も楽しめるパズルゲームという内容であった。
 演出面でも特徴的な要素がある。白、黒、赤の3色で描かれた、陰影の極端に少ない平面的なグラフィックがこの作品独自の表現技法で、一目見て強く印象付けられた。また、「WELCOME TO EDEN」と書かれた看板の根本に人骨が転がっていたり、多数のモニタに映った目に監視されたりと、EDENに起きている不穏な事態を容易に連想させる演出が多く、物悲しげな音楽と相まって物語面でも興味を惹かれるものがあった。

 軽快に進む道中面に比べて、ボス戦の冗長さは大いに気になったところである。基本的にはボスの攻撃を一通り避けて、その後に何らかの条件でボスにダメージを与えるというのを3回繰り返すと勝利なのだが、この攻撃を一通り避けるというのが結構長く、ミスをするとまた最初からというのが結構げんなりした。自機に攻撃手段が無いのでこのような戦闘になるのはやむを得ないが、やはり道中の能動的に仕掛けを解く楽しさに比べて受動的な戦闘は面白みに欠けたのが正直なところである。

 ゲームは3時間ほどで全実績を解除してクリア。パズルゲームの難易度としては高くは無いが、それでも分身というシステムを上手く活用する面構成が多く、システムの面白さは十分に堪能できた。隠しアイテムの歯車はさすがに全ては見つけられなかったが、歯車は5個取れば実績を解除するには十分なので良しとする。
 あと、道中仲間になったNPCが突然の別れの後の劇的な再開と終盤に大活躍したのが実に痛快で、物語も大団円で大満足の結末であった。

 なお、日本語には対応していないが、文章自体は平易な英語であり、スマホのGoogle翻訳を併用して読んでいけば内容はほぼ理解できた。Google翻訳は日本語非対応のゲームには必須のアプリである。


氷室 万寿 |MAIL
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