雪さんすきすき日記
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2015年08月29日(土) 体験版のこと

 今週は繁忙期の追い込みで仕事に追われて風邪を治すどころではなく、帰宅後もぐったりしてゲームを集中してプレイできるような体調にはほど遠いものがあった。

 昨日になってようやく仕事も一段落したので、定時ちょっとすぎに退社して帰宅後は風邪薬飲んで即就寝。ここにきて漸く汗もかくようになり、風邪が治る兆しが見えてきた。

 今日は体も大分楽になったので、地道にプレイしていた「Hekatoncheir」体験版(Black Bastard)を一気にクリアまでプレイ。
 同サークルの作品の特徴ともいえる2.5Dシステムだが、今作では操作系に大きな変化が。今までは上下は武器の方向の変更だったが、今作は上入力で奥に、下入力で手前に移動するようになった。それに伴い、手前や奥への移動は今まで1ブロック単位だったのがより細かく移動できるように。また、上下に武器を向けることは出来なくなったようである。
 演出面では、幕間のデモに精緻なポリゴンモデルが表示されるようになった。とはいえ、モデルは主人公のみで、その他は今まで同様低解像度のドット絵ではあるが。また、特定の武器を装備しているときに視点切り替えを押すと必殺技が発動できるようになったが、この時にもポリゴンモデルのデモが挿入される。

 上下で奥行き方向に移動できるようになったことで、戦闘がベルトアクションのように変化。これが実に新鮮で、敵の銃撃をジグザグに避けながら切り込んでいくのが非常に楽しい。従来は移動こそ三次元であったが戦闘は二次元内に止まっていたのに対して、今作は戦闘でも三次元への広がりを見せており、2.5Dシステムの更なる進化を感じた次第である。
 また、体験版の段階では「GHost9」シリーズの特徴だったステルスモードが一切見受けられなかったのも注目すべき点かと。開幕から忍ぶ必要など一切無用とばかりに普通に戦闘が始まる。従来のステルス色はまるで鳴りを潜め、戦闘アクションが前面に押し出されたことで、ゲームの方向性が大きく転換している。
 ポリゴンモデルは単体では見栄えは良いが、それ以外がほとんど低解像度のドット絵というのはやはり違和感が。とはいえ、今までの作品の進化からすると、これもまた進化の途中なのかもしれない。体験版のラスボスであるヘカトンケイルもポリゴンモデルの描写だが、2D視点では画面に入りきらず、3D視点でも空を覆うほどの巨体で、これがまた気持ちよく動く。要所でポリゴンモデルが活躍しそうである。
 上下で奥行き方向に移動する際に、回転操作が一切効かないのが気になったところ。回転するには動きを一度完全に止める必要があるのが、細かいながらも結構鬱憤が溜まる。折角奥行き方向の移動が円滑になったので、もっと流れるように2.5Dシステムで空間移動をしたいものである。

 タイトルから「9」が外れ、主人公も日南重工のエージェントであるスノート(日南歩)から、陸軍の北大路真へと変わり、ゲームの方向性も大きく転換。ゲーム的にも物語的にも完成が大いに期待される作品であった。

 もう1本体験版をプレイ。
 「絶望する白銀少女」(ZWEi
 クリックシネマというヴィジュアルノベルの新しい形を提案する作品。立ち絵無しのイベント絵のみを表現手段とし、展開の速さと密度の濃さを特徴とする。
 体験版をプレイした感じでは、目指すところが十分に理解できた。立ち絵無しのイベント絵のみという徹底ぶりが凄い。台詞無しの場面ですらイベント絵を多数用意しているのだから、その製作にかかる労力は推して知るべし。だからこそ、同人でやる意義があるのだろう。
 気になったのは、一部の絵と音の同期がずれていること。例えば、冒頭で血の描写の後に鎌で切られる効果音が出る、コップに水を注ぐ絵が表示された後に水を注ぐ音が流れるなど。イベント絵がきっちり表示されるだけに、些細なずれも違和感となる。
 あと、展開の速さを特徴とするなら、クリックできない場面を無くすか、せめてクリックできな場面であることの合図が欲しい。これも、テンポ良く読み進める際の障害になると感じた。


氷室 万寿 |MAIL
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