雪さんすきすき日記
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| 2015年06月14日(日) |
「わすれなオルガン」のこと |
今日は日商簿記3級の試験。会場が地元の高校であり、通勤路の途中にあるのだが、駐車場が無いので駅に車を停めてそこからバス。会場の高校へは初めて足を運ぶのだが、ここは商業高校の側面が強く、校舎の壁には簿記と情報処理の資格合格者が掲示されていた。どうやら、高校でも簿記2級までは能力的に取れる様子である。あと、教室の時間割にも簿記と情報処理の時間があるのがいかにもな感じであった。 試験の方は勉強の成果を遺憾なく発揮できたかと。一応合格できている自信はあるが、こればかりは合格発表のときが来ないと分からない。それにしても、受験者の年齢層が若い。恐らく半分以上が学生であったはず。
というわけで、簿記3級の試験が一段落したので、延び延びになっていた「わすれなオルガン」(CAVY HOUSE)の感想を。 主人公であるオルガンが、温室内で内臓のなる木の世話をして課題を達成していくクリックゲーム。クリックで木に水を与えると内臓の実を付けるので、熟したものをクリックで収穫。決められた種類と数の内臓を納品することでお駄賃がもらえる。お駄賃は動物を購入するのに使用。動物は温室内を動き回り、種類に応じてオルガンの役に立つ様々な効果を及ぼしてくれる。 ゲームが進むにつれて木の種類が増えたり、未成熟の実から挽肉が作れたり、内臓の浅漬けが作れるようになったりと、成果物の幅が広がっていく。また、水を与えるじょうろや内臓のなる木など温室内にある物は全て使用することで経験値が入り、レベルが上昇するとそれぞれの能力も向上する。 課題は納品が主であるが、それ以外にもレベルや動物の数など多岐に渡る。さらに、課題の中には物語に関連したものもあり、それを達成すると物語が進行していく。
内臓の木というと何やら不気味な感じがするが、ゲーム画面は明るい色合いで統一されており、微塵もそのようなことを感じさせない。クリックで木に水をやり、実がなるのを待って収穫し、納品するという一連の流れは、優しい雰囲気の音楽と相まって、温室内に流れるゆったりした独特の時間軸を感じさせる。作業に際しても効率を追い求める必要性も別段感じず、この時間に身を委ねるのは非常に心地よかった。 一方の物語の方だが、内臓の実を生き物や自分の体に埋め込んだり抜き出したりといった生々しい事が、この世界では日常的に行われている様子。店に訪れる客も、お笑い担当から敵対する者まで内臓の実を買う目的は様々である。物語では内臓の実の持つ影の部分が扱われることが多く、温室内の穏やかな雰囲気と対照的に不気味さを感じさせるところが印象的で、作業的なゲームを進行させる推進力として効果的に機能していた。
課題自体はクリックしているだけで達成可能なものばかりなので、時間さえかければ必ず先に進むことができる。温室内では独特の時間軸を楽しみ、物語では非日常的な世界観を楽しむ、そんな作品であった。個人的には少女と猫の物語が最も印象深かった。少女の無知さ故の残酷な所業を通じて、命というものを理解し、大団円を迎える話は、この作品の主題を如実に語っているような気がした。 ゲームの方はとりあえずエンディングを迎えたところまで到達。ここから先もゲームは続くようだが、与えられた課題がいずれも本編の比ではない物量を要求してきて、それに費やす時間を考慮して挫折。本編は物語の進行も割と速かったので作業的な内容にも飽きることは無かったが、ここから先は課題の内容から作業が主体になりそうで、物語を追う楽しみが著しく減少する予感がしたため、ここで一段落とする。
今年のホラーゲームのノルマを達成すべく、「アカガオ」(sj@坂)をプレイ。 人食い生物「アカガオ」の実験体として連れてこられた棒人間が施設からの脱出を図る脱出ADV。 施設内を探索してアイテムを入手したりしながら出口を目指すところは普通の脱出ADV。アカガオは特定の場所で出現し、追いつかれるとゲームオーバー。大抵、扉を開けながら逃げることになり、扉を開くためには表示されるアルファベットを押さなければならない。 タイピングでアカガオから逃げる場面は結構な緊迫感があった。とはいえ、びっくりさせる要素がほとんどでホラー的な要素は皆無。登場キャラは棒人間だし、黒幕もお茶目なところがあり、怖さを和らげてくれた。
そのまま「アカガオII」もプレイ。 前作から数年後、閉鎖した施設に行方不明者を探しに来た主人公達に、再びアカガオが襲い掛かる。 ゲームシステムは前作同様で、脱出ADVとアカガオから逃れるタイピングゲームによる構成。規模は前作の倍以上であり、ぴっくりさせる要素も格段に増加。また、アカガオから逃げる場面でのアクション要素も増えている。 そして、お茶目な要素もまた増えており、怖がらせたいのか笑わせたいのかと突っ込みを入れたくなるほど。黒幕が相変わらずいいキャラクターである。
続いて「バグのセカイ」(れんたか)をプレイ。 少女がプレイするバグだらけのゲームが徐々に現実を侵食していくホラーADV。 ゲーム内ゲームとしてRPG風のゲームをプレイすることになるが、タイトルは崩れて読めず、開始してもマップチップが壊れた世界が広がっている。移動も住人との会話も儘ならず、時にはフリーズしてしまうことも。そんなとてもゲームとは呼べない代物をプレイしていくうちに、プレイヤーに殺意を抱くNPCが登場。彼女に捕まると現実の世界まで追ってきてそのままゲームオーバーとなってしまうので、上手く振り切りながらこのゲーム内ゲームを攻略する羽目となる。 ファミコン世代なら必ず通ったゲームのバグをこうしてホラーの題材にするという着眼点が非常に面白い。確かに、正常な動作をしないゲームというのは、どこか狂気的なものが感じられる。さらに、ゲーム内で敵に捕まると現実まで追ってくるという理不尽さもあり、狂気と理不尽に囲まれて逃げ場が無い世界を必死に足掻くところは正しくホラー。あと、ゲームがフリーズしたりするとリセットできるのだが、このリセットが謎解きに上手く活用されているところに感心した。 とはいえ、何度も捕まるとその演出には慣れてしまうもので、そうなると謎解きが中心となるわけだが、これがまた難しい。何とか2面までは到達したが、ここで自力での攻略を断念。3面以降の攻略動画を見て、これは一人で攻略するものではないと思った次第。演出も慣れてくると怖さよりも不快感や気味悪さの方が目立った。 というわけで、攻略動画のおかげで2種類のエンディングに到達。これを自力で攻略した人は凄い。
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