雪さんすきすき日記
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2012年05月30日(水) 「はこだま」のこと

 休みも残り2日と終盤戦に突入。そろそろ社会復帰に向けて体調を整えないと。

 例大祭の体験版が一段落ついたので、今日は「はこだま」(ほげぴよからくりばこ)をプレイ。
 わんにゃんキャラ達が主役の固定画面対戦アクションパズル。空から降ってくる箱を持ち上げて運び、並べて攻撃、積んで防御というのが基本的なルール。同じ色の箱を並べると箱が消えて、色に応じた弾幕がそこから相手に向って飛んでいき、弾は箱を二段積み重ねることで防ぐことができる。また、ライフが減ると出現する特殊な箱(キラばこ)を消すことで、キャラ固有の必殺技(キラわざ)が使用できる。
 かわいい獣たちが主役ということで内容の方ものんびりしたものかと思いきや、実際は全く逆。箱を消したときに出現する弾の数が、画面内に存在するすべての弾数に依存するので、箱をどんどん消していくとあっというまに弾幕STG並の弾で溢れかえる。攻撃は最大の防御ではあるが、やはり防御そのものも大事なので、常に箱を持ち上げて運んで消して積んでと実に忙しい。また、相手の弾を防ぐだけでなく、消した箱に巻き込むことで相手に向けて送り返せるところが戦いをさらに熱くしてくれる。さらに、設定でその面に応じた仕掛け(雪原なら滑る、暗闇なら視界が悪くなるなど)を発動すれば、より一層変化に富んだものとなる。
 キャラが画面狭しと動き回って箱を持ち上げて運ぶ動きはとてもかわいらしく、キラわざ発動時のカットインや派手な攻撃など演出面も楽しいものがある。ただし、ゲーム中は忙しくてそこまで目が届かないかもしれない。
 対CPU戦もその忙しない楽しさを存分に楽しめはするのだが、この作品の真髄はやはり対人戦にあるかと。残念ながら相手がいないのでプレイできないのだが、単純なルールに激しい弾幕、刻々と変化する状況は大いに盛り上がること間違いなしである。
 対CPU戦のスコアアタックモードでは、この作品が制作された経緯をキャラ達が語ってくれる。私がこの作品に最初に会ったのは、2009年のロケテゲームショーだが、その時のことにも触れられていて感慨深いものがあった。

 続いて「妖々剣戟夢想」(あんかけスパ)をプレイ。
 妖夢との稽古をさぼる幽々子が稽古に出るために妖夢に出した条件とは、博霊霊夢を倒してくること。幽々子の稽古を再開させるため、博霊神社に向かう妖夢が主人公のアクションゲーム。

 言わずと知れた、冬コミでの超話題作。その美麗なグラフィックは多くのプレイヤーを虜にしたであろかと。そのグラフィックも単に美麗なだけではなく、幻想郷の情緒溢れる自然を見事に描ききっており、心を打たれるものがある。特に水の表現が秀逸で、道中で見せてくれる様々な表情にはその都度見惚れてしまった。滝を流れ落ちる紅葉の美しさにはただひたすら感激である。それ以外にも岩肌や木造の建造物、機械などあらゆる物体の質感も素晴らしく、全編通して臨場感に溢れた展開が続く。

 肝心のゲームの方だが、こちらも実に小気味良い剣戟アクションが楽しい内容となっている。妖夢の攻撃は斬撃と3種類の必殺技、そしてスペルカード。斬撃はボタン連打で簡単に連続攻撃が繰り出せ、敵弾も斬ることができる。必殺技は突進に飛び道具、範囲攻撃と多彩で、大勢の敵を一斉に相手にするときやボス戦で強い味方となる。スペルカードは全画面攻撃で威力も絶大。しかし、真正面から敵に立ち向かい無造作に攻撃して無傷で倒せるほど単純ではない。攻撃を回避して後ろをとるなどの立ち回りをしっかり要求され、後半は必殺技やスペルカードもちゃんと活用しないと追い込まれるなど、基本的なアクションの要点はきちんと押さえてある。
 また、道中には各面ごとに趣向を凝らした仕掛け用意されている。大ジャンプを繰り返して絶壁を登っていったり、迷路のような地形を結界を壊して先に進んでいくなど、様々なアクションを美麗なグラフィックと共に楽しめる。斬新な面には乏しいが、堅実な作りは安心できる。
 ただ、ボスの強さはかなり強めに設定されており、しかも攻撃がランダムなので、初見では勝てないのも珍しくない。特に勝手が掴めていない序盤はチルノ相手ですら苦戦は必至。それでも、ミスしても何度も挑戦できるので(スコアは減らされるが)、繰り返し挑めば勝機は見えてくる。また、勝手が分かる後半の方が楽という印象も受けた。

 今日は本編とEXTRAをNORMALでクリア。本編はかなりの規模であり、自機の能力強化アイテムを求めて散策した分余計に時間が掛かってしまった。しかし、まるで幻想郷の観光旅行のような道中であり、その美しい自然を眺めながらであればさほど苦にはならなかった。EXTRAは本編で慣れただけあってか初見でノーミスクリア(落下はあり)。本編に比べて長さは短いものの、入り組んだ面構成に頭を悩ます場面もちらほらと。そんな合間にあって、夕陽に照らされて赤く染まった雄大な自然を望む場面がとても印象的で、その場で暫く立ち尽くしてしまった。

 とにかく、このグラフィックの完成度は陳腐な表現ではあるが同人の域を遥かに超えているものがある。しかも、単に技術があるだけでは為しえない、製作者の東方に対する想いがあってこそのこの完成度であるといえよう。


氷室 万寿 |MAIL
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