パラダイムチェンジ

2005年11月02日(水) まだまだあぶない刑事

今回は久々の映画ネタ。見てきたのは「まだまだあぶない刑事」
この映画を一言でいうなら、「予想していたより、あぶ刑事っぽくて、
面白く楽しめた」である。

「あぶない刑事」が、TVドラマとして放送されたのが約20年前。
そのころちょうど高校生〜大学生だった私および、私の周囲には、
「あぶ刑事」ファンが結構多かった。
日曜9時には、TVの前に座っていたし、港301こと、日産レパードの、
2ドアクーペに憧れたし。
名前に「タカ」が入っている奴は、「タカ」と言われていたし。決して
加藤鷹のタカや、ガタルカナルの「タカ」ではなく。

その後、あぶない刑事は何度か映画化もされたんだけど、それを当時
見た印象は、正直うーん、って感じだった。
その中で強いて言えば、個人的には「もっともあぶない刑事」が面白かっ
たかなあ、という程度。
なんか、映画だからっていうので、スタッフの人の意気込みが空回りし
ている感じが否めなかったんだよね。

だから今回も、正直期待しないで見に行ったんだけど、いやいやそれが
どうして、結構面白かったのである。

それもそのはず、今回の映画の監督は、「あぶない刑事」の元助監督
だったらしく。
だからなのか、あの当時のあぶない刑事の空気感を、うまく再現して
いるような気がするのだ。

それは例えば、柴田恭兵が自分の歌に合わせて犯人を追って走るシーン
とか、舘ひろしが、ノーヘルでハーレーに乗って走るシーンであるとか。
やりすぎとも思える浅野温子のコスプレシーンにしても(一切脚本では
支持されてなくて浅野温子の暴走らしい)、今回は署長にまで出世した
木の実ナナのシーンにしても、これぞあぶない刑事のお約束、って感じ
で。

これで故中条静夫の課長役が揃えば完璧、だと思っていたらそれは今回
課長にまで出世した仲村トオルが、近藤課長をちゃんとほうふつとさせ
てくれていて。
それに加えて、今回新参加だった、水川あさみや、佐藤隆太や、窪塚弟
も、しっくりと港署に溶け込んでいて。

なんか本当に、スタッフ、キャスト含めていい感じで力が抜けている
だけでなく、各キャストの魅力が素直に引き出される内容になっていた
ので、かつてのあぶない刑事ファンには、問題なくオススメできる内容
になっていると思う。
特に仲村トオルは、本当に、成長したなあ、っていうか彼の余裕が、
いい感じにこの映画の魅力を増しているんじゃないかな。

物語自体は、落ちというか、ラストを含めて、正直ツッコミどころ満載
なんだけど、それも含めてあぶ刑事らしいといえば、らしいし。
いや、マジで面白かったです。

個人的には最近の「踊る大捜査線シリーズ」の映画よりは勝っているん
じゃないかな。
そのうち続編作ってくれたら、また見に行きたいと思います。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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