月曜日、東京国際フォーラムで行なわれたほぼ日刊イトイ新聞主催の イベント、「はじめての中沢新一」に行ってきた。 タイトルは「アースダイバーから芸術人類学へ」 氏の著作、「アースダイバー」、「カイエソバージュ」を基にした、 約4時間半にも及ぶトークショー、というか授業である。 出演?は、他に糸井重里、タモリ。
ほぼ日刊イトイ新聞をはじめとして、田口ランディなど、検索をかける と多くの人がすでに内容に触れているんだけど、個人的な感想は、 「とても面白かった」であるし「無茶苦茶内容が濃かった」である。
「アースダイバー」については、次回触れるとして、今回最も興味深かっ たのは、会場の雰囲気だった。 約3千人もの聴衆が、中沢新一ひとりの講演を耳をすませて聴いている。 その中には、「はじめての」と銘をうっていることもあるし、初めて「アースダイバー」や中沢新一の世界に触れる人もいるんだろうし、また、 逆にこういう話の内容になるとは思わずに参加した人もいたかもしれ ない。
でも、皆が耳をすませて聴いているんだ、というのが一緒に聴いていて 何となくわかるのである。 ただし、そこに熱狂的な興奮があるわけではない。 とても静かに、そして深く、中沢新一、タモリ、糸井重里と共に時間を 時間を共有したというぜいたくさというか、充実感が残るイベントだっ た。
できればこの内容が、「中沢新一ガイド」みたいな感じでもいいから、 本かDVDにならないかなあ。 イベントの中でタモリも言っていたけど、本では触れられなかったけど 心の中でメモしたかったようなフレーズが、いっぱいあったんだよね。
その中で最後にふれていた、「芸術人類学」に関しては、これからも中沢 新一、糸井重里、そして中洲産業大学ことタモリによって、更なる進展 がありそうなので、今後の展開が楽しみである。
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