| 2005年06月16日(木) |
ザ・インタープリター |
今回は映画ネタ。見てきたのはザ・インタープリター。 この映画を一言でいうと、「ショーンペンがマジで格好いい」である。 今まで、自分の印象でいうと、ショーンペンってキレた演技や、感情を 表に出す役が多かったと思うんだけど、この映画では静かで抑えた演技 をしていて、それがもう、無茶苦茶格好よかったのである。
なんていうのか、最初はどうしても事件に巻き込まれるきっかけに なったニコールキッドマン演じる通訳のことを信用できないって雰囲気 をプンプン漂わせていたショーンペンが、次第に彼女に対して心を開い ていくんだけど、その感情の移り変わりに、見ているこっちが自然と 引き込まれていくのである。
だからちょっと複雑にも見える物語にも、すんなりと引き込まれて いったというか。いやあ、ショーンペン恐るべし。
物語自体に関しては、サスペンス?ミステリー?でもあるので、 多くを語るつもりはないが、この映画のベースにあるのは、「憎しみの 連鎖」だろう。
映画の冒頭、アフリカの小国で響いた、少年の放つマシンガンの銃声が 何万kmと離れたニューヨークの国連本部で、果たしてどのような物語を 繰り広げることになるのか。
そして肉親や大切な人を失った人の憎しみの連鎖を、果たして人は 断ち切ることができるのか否か。その結末はできれば作品を見てほしい と思う。
でもこの映画、国際関係が渦巻く国連本部を舞台にするだけあって、 全体のトーンもちょっぴりビターな大人の味、といった感じかも しれない。 個人的にはとても楽しめたサスペンス映画でした。
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