| 2007年01月13日(土) |
070113_イスタンブールをグーグル・アースで見てみると |
 インターネットの検索サイト、グーグル(Google)についてはこれまでも何度か触れました。
グーグルは、世界中のありとあらゆる知恵と知識を自分たちのハードディスクに取り込むことで、二つの大きな野望をひっさげて、世界中のネット接続者の支持を受けています。
野望の一つは、知恵や知識が、だれか特定の権力者や選ばれた者だけが独占する宝なのではなく、誰もが共有出来る財産にするという思想。
そしてもう一つは、情報を発信する能力をマスコミや公権力に偏らせずにネット接続者一人一人のものにすることで、価値判断をネットで結集した大衆の力に委ねよう、大衆を信じようというものです。
マスコミに歪められて押しつけられる価値に対抗して、アクセスやヒット数という形で大衆が望むものだけが伝わり、生き残るというフィルターをかけようというのです。
さて、そんなグーグルが提供しているサービスの一つがグーグル・アース(google earth)です。http://earth.google.co.jp/index.html
これは、ちょっとしたソフトをダウンロードすることで、グーグルが持つ地球上のありとあらゆる地理情報にアクセスすることが可能になるサービスです。
まだ情報量が足りない面もあって、人口の少ない地域では粗い地図情報しか手に入りませんが、世界的に知られる都市などでは、住宅一軒一軒までが分かるほど細かな精度の地図情報が手に入ります。
そのうえ、有名な土地やポイントには他のサイトにもリンクが貼られ、観光地や観光ポイントなどではそこから見える写真も貼られています。
旅行で行くときなどはこれで行く先の土地全体を俯瞰して眺めて土地勘を養ってみるのも良いでしょう。
前回書いたコンスタンティノープル(イスタンブール)は、世界的な都市ということもあって実に細かい情報が載せられています。
ちなみに上の写真では、右上が黒海で左側がエーゲ海。下の細かな写真では、緑のところがトプカプ宮殿で、そこから左下あたりの青いポイントが聖ソフィア聖堂などのさまざまな景観スポットです。
自分の家が世界中からも見られるってすごいことですね。
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何気なく手にした本が安岡正篤先生の「孟子」。
パラパラとめくったところで目に飛び込んできたのが、次の一節。
「父子の間は善を責めず。善を責むればすなわち離る。離るればすなわち不祥これより大なるはなし」
父というものは、子供に対してあまり道義的な要求を口やかましくするものではない。そうすると子供が父から離れていってしまう。父と子が離れて疎くなるほど祥(よ)くないことはないのだ、という意味だそうです。
父親が親子という力関係を頼りにして、よかれと思って指導をしたところで、子供の方だって「お父さん、そうは言うけれど、あなただって全て正しいことをしていないではないか」と思うもの。
父親が真面目で熱心であればあるほど、子供の心とのギャップが深くなるもの。
そしてそれ故に「親の心子知らず」とばかりに腹が立つ。腹が立つから叱る。叱られるくらいなら子も父に近づかない。
この関係性の悪循環を既に2千年前の先哲が見ぬいているということに驚きを禁じ得ません。
古典ってやっぱり時間のフィルターに濾過されてなお残っているだけに、心にぐっと染みいってくることがありますね。
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「平和の絵本で愛と癒しと」(こちら → http://j15.org/ )という考えさせられるサイトがありました。
この中に「子供を犯罪者に育てる方法」という、ちょっとどきっとするデジタル絵本があります。
全編を通じて、私として特に論評はいたしません。「そのとおり」と思うところもありますし、逆に「そうかな?」と思うところもあります。
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前半の孟子のお話にはその前段があります。あの文章の前に実は「古(いにしえ)は子を易(代)えてこれを教う」と書かれてあるのです。
昔の親は子供を自ら教えるのではなく、他人の子供と取り換えて教え諭したものだ、というのです。良好な関係性をどう崩さないようにするか、という先賢の知恵がそこにはありますね。
ぐっと染みいって、ちょっとどきっとするお話。
どう思いますか?
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