□■ あたしのお教室 ■□
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はい、こんにちは。
木曜日の夜、婦人会の副班長という人と話し合いをした。
その人Mさんは、鄙にはまれな開けた考え方を持った人である。
「今回のことは、どう考えても、班長が間違ってるわな。 小春さんのいう通り、婦人会は働く女性の足をひっぱるものであってはあかん。そのあたりのことも含めて、改革が必要だわ。」
「ありがとうございます。理解者が一人でもいるということはうれしいことです。」
「ただ、婦人会から席を抜けるってことは、これから先、ここで暮らす小春さんのためにはならんと思うんやけど。」
「よくわかっております。やめるってことは、全部を敵に回すってことぐらいには思っております。」
「班長に対する個人的な感情だけなんやったら、この際、思いとどまって欲しいんやけど。」
「それが一番大きいですけど、それだけではありません。 あたくしが思っている婦人会像とは、大きくかけ離れた存在ですわ。ここの婦人会は。 都会は殺伐として、隣近所の連帯感が希薄だとおっしゃいましたけど、あたしが以前すんでいたところは、全く違っていました。 新しいところに新しい人たちが集まり、協力しないと子育ても含めてやっていけないところがありまして。 婦人会はなくても、若い母親は自然と集まって、助け合っていたものですわ。ここはどうです?自分の家にさえ他人をいれないではないですか。 本音でものを言う人はおらんし。 義務感にかられて”しなくてはならない”ばかりの組織なんていらん!というのが正直な思いですわ。」
「それは土地土地の特徴ってものがあるからなぁ。しかし、小春さん。長い先を考えてみてみ。年取って隣近所に誰も助けてくれる人がおらん、ていうのも寂しいもんやで。あんた年取って敬老会もしてもらえんやったら、さびしないか?」
「まったく寂しくありませんわ。いやいやながらされているより、なしになったほうがましですわ。Mさん、これはあなたとあたしの育ってきた環境の違いですわ。あなたはずっと地域に根付いてこられて地域のよさをわかってらっしゃる。あたくしは、転々と暮らしてきて、その気楽さを享受してきてました。生き方の違いが考え方の違いになっているだけですわね。」
「そらそうや。」
「Mさん、あなたのお考え、よくわかりました。 あなたが班長なら、あたくしもこんなに怒らないで済んだと思うのですけど。残念です。班長からは何の意思表示もないし、このままもみ消すつもりならそれでも構いません。あたくしは、自分の決めたようにさせていただくしかありませんわ。」
「・・・・ちょっと保留にしててくれまいか。。。」
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という感じになったわけだ。
ま、どんな風に始末するのかしらんが、これで一石を投じたわけで。
騙し騙し存続させてきた婦人会の行方を遠いところでみていようかね。
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