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2004年04月11日(日) うれしたのし、門司の実家

はい、こんにちは。

3月末の1週間、門司の実家に兄くんを連れて帰っていた。

JRの駅で言えば二駅となりの西小倉のK塾というところに兄くんは通うことになった。
実家から都市高速バスを使うと、35分でいける。
家の前がバス停だし、予備校の前に下りるバス停がある。

実家からはそれでもたぶん一番遠い予備校ってことになる。

兄くんはあまりのバスの本数の多さにびっくりしていた。

里では路線は1本しかなくて、それにさえ乗っていれば(乗ることもないけど)目的の場所につくわけで。
路線を選ばないといけない状況というのが初めてだったので、かーなり戸惑っていた。

初日は一緒にいった。

彼がテストを受けている間、目の前の小倉城の散策をした。

桜が7分咲きで、花見には一番よい時季だった。

城の中に入り、ベンチに座り、ミネラルウォーターを飲みながら、「はぁ、日本酒もってこい!」って気分だった。

また城内の散策をはじめた。

松本清張記念館があった。
清張といえば「砂の器」

テレビドラマ化されて、中井くんが主人公やっていたらしいなぁ。
一度だけは見た。
学生時代に原作を読んで、加藤剛の主人公の映画はみた。
あのどこまでも寂しい日本海の海岸を杖をついた病気の父と小さな男の子があてどもなくさ迷うシーンは忘れられない。

今回のドラマは原作と全然違う、全くの別物という感じがしたなぁ。
一番大事なテーマがすっかり落ちているもんなぁ。
なんだか八墓村と砂の器のミックスって感じがして。

あれが「砂の器」だとドラマをみた人たちが思ったら、残念なきがしてならん。

・・時間切れで記念館には入れなかったが、次回の時はゆっくり堪能しよう。

兄くんの予備校があるK塾は、もとデパート玉屋があったところのように思う。
小さい時に、「小倉にいく」というのはなんともお洒落な感じがして、父のお給料日とかボーナスのときとかそういう特別の日にだけ行けるところだった。

母がお目当てのものを「井筒屋」で探し、それでもなかったら、「玉屋」に行こうかって感じのところだった。

その玉屋がなくなって、とってもお洒落な「リバーウォーク」という商業施設になっていた。
NHKあり、朝日新聞あり、映画館あり、世界の食を堪能する食堂街あり。

地下のぎょうざ専門店街に行ってみた。

ふーん、同じような店がならんでいるけど。
すでに潰れたお店もあるようだ。
そらおんなじような店がいっぱい並んでいるわけだからっぽど特徴ださねば潰れるよなぁ。

ラーメン店もたくさんあったが。

あたしと兄くんが気に入ったのは、昔からある駅前の小汚いラーメン店。
なんと300円でめっさ美味しいラーメンくわしてもろた。

兄くんの試験が終わり、二人でクエスト方向に歩く。
(クエストがわかる方、数人おられるはず。にやり)

帰省のたびに行っていた書店なので、兄くんももうそこはおなじみのところだった。

ジャンプを見つけてむさぼり読む。

あたしはそこで、父の万年筆のインクのカートリッジを買う。

シェーファのやつで、父が愛用していたものだ。

父は物を書くときはブルーのみだったので、それが欲しかったのだが、母がその色はまだやめていて欲しいというので、ブルーパープルを買う。

母はその万年筆を大事に使っているみたいで。
あたしは、密かにそれをもらいうけようと思っているのだ。
他のものはなーんもいらん。姉や妹にあげるけど、それだけは譲れん。

買い物を終えて、二人でバス停でバスを待つ。

狭い座席に二人ならんで座ると兄くんは窮屈そうにしている。

バスから見える風景は、20年もたつとすっかり変わっているけども、懐かしい建物もあったりして。

兄くんは何を考えながら外の景色をみているんだろうなぁ。などと思いながら帰途についた。

家に帰ると、ゴッドマザー(母の長姉)が年に一度の巻き寿司の会を開いてくれていて(おすし屋さんだから)、まったく、いつ行っても賑やかで人の出入りの多い家だよなぁと苦笑。

次ぎの日には、東京に行った姉のダンナさんも飛行機をぶっとばして帰ってきたりして。

全く誰かが帰ってきたっていうと、すぐくぶっとんでくるあたしの一族。

なんて楽しいんでしょ。笑。

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