はるにわ
by山助


2003年02月26日(水) たそがれて、清兵衛

『たそがれ清兵衛』観に行きました。

観に行ったのがうらびれた映画館だったので、なんだかおばちゃんたちのホームシアター状態。

予告編からもう、大変。
(青い炎の予告始まる)「あ、あ、これ!」「これ!観たいのよ〜」
(踊る大捜査線予告始まる)「いや〜」「きゃー!(声にならない叫び)」
(あずみの予告始まる)「…ふぅ〜ん」「なるほどねぇ」

映画が始まると、少しでもおかしみのあるところでは笑い、悲しみのあるところでは「あら〜」と落胆の声をあげ、大変楽しげでした。
やっぱこういう観客の反応を観察するのが映画館の醍醐味って奴ですな。

しかし、どうもおばちゃん、筋がわかっていない様子。

「ん?あの人、奥さんは?」「お葬式してたじゃないの」「あ、あれあの人の奥さんのなの。わたしてっきり(ごにょごにょ)」
てっきり何なのかが気になる。

クライマックスの上意討ちでは、討たれる側からおい、たそがれ。の声がかかるや
「あら、あの人たち顔見知り?」「あ!きっとあの人よ!幼馴染の…」「あ、あのお友達?」
いや、違う。予告編のあずみ(最初の任務は、愛する友を殺すこと)が混じってやしないか?

エンディングテーマが流れると、
「あ、なんだっけ?」「ホラ、あれよあれ」
「あ!コーヒールンバ」「コーヒールンバの人ね!」

映画が終わった後には拍手。
「良かったわぁ〜」「うん、誘ってくれてありがとうね」「仕事休んだかいあったわぁ」
仕事休んできたんですか。

なんにしてもしっかり楽しまれたようで良かったですよ。

感想としては、面白かったし、すごく良い映画だったけれども、ラストの父の最後うんぬんと墓参りはいらんもんやったと思うですよ。
アレのおかげで映画の完成度が随分下がった気が…。
リエちゃんが抱きついて「父は、幸せでした」で終わったほうが原作に近い感じでよかったのになあ。


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