映画「ピンポン」見ましたよ〜。 卓球もので、ずっとヒーローを待っている天才と努力でヒーローになってみせるヒーローの話。
なんか、原作者の漫画は「鉄コン筋クリート」しか読んでないけど、冒頭から『松本大洋の世界』という感じでした。台詞回しとかそのまんまってかんじで(原作読んでないけど)。
原作付きは面白くないのが多いけれど(キャストとか筋がひん曲げられてたり)、面白かったです。原作知ってる人はどうなんだろう?新聞なんかでは「原作ファンも大満足」な記事しか載ってないけど。
スマイルがペコとやるときは抜いて打ってる。しかも自覚なし。というところで、小さいとき動かせなかったから動かないと思い込んでいる、ラジオにつながれた犬のようなせつなさを覚えました。 …喩えがなんか違うな。犬話だし。 本気だしたら勝ってしまうかもしれない、という恐怖。良いですね。
でも、「いつのまにか追い越してしまった憧れ」のせつなさのまま映画が終わるのかと思ったんで、ペコがヒーローになってうれしいです。 しかし、ラストのスマイルは学生か社会人か迷うな。もともと社会人みたいだから。
ちなみに印象に残っている場面は電車の中でスマイルが窓のほうへそっぽ向いてるとこ。「おまえといるとたのしいよ。会話も弾むしね。(ペコ)」素敵。
あとはペコ想像で「石段の端に座ってるスマイル」という構図がなんか好きだったり。というかスマイルが好きだったり。 あ、一番の名台詞はキャプテンの「聞こえているのかな」ですね。
なにか、だんだんキャプテンに懐いていくスマイルとか、観覧車に二人で乗ってもいいと思えるほどにコーチに心を開いていくスマイルとか、 「人見知りの少年、スマイルが卓球を通して周りとうまくいくようになる。」という話のようだ。 …あんましうまくいってもいないか。
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