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| 2004年09月12日(日) |
1歳9ヶ月7日目:地球交響曲第5番と人体の不思議展 |
地球交響曲第5番という映画の撮影が、なっちゅんを産んだ産院で行われ、それに伴い上映会とトークセッションを 行うことになりました。 その上映会をお手伝いするスタッフになっていて、スタッフだと映画を見ることが出来ないだろうから・・・と、他の会場で行われている上映会のチケットを事前にいただいていました。 今日は、その映画を見るために有楽町にある国際フォーラムへ。 映画は2時間13分もあるので、当然なっちゅんはお留守番です。
が、職場で手に入れた「人体の不思議展」の招待券(要は、タダ券。)もあり、実はこれも国際フォーラムで行われています。 そんなわけで、おじじ・おばばにはお昼に有楽町へ来てもらい、一緒にお昼ご飯を食べてから「人体の不思議展」を見に行くことになりました。
まず、地球交響曲の感想。 とにかく映像が美しい。 そしてとても考えさせられる映画でした。 そもそもは、J.ラブロックのガイア理論、「母なる星地球は、それ自体が一つの巨大な生命体としての仕組みを持っており、私達人類もまた、その人智を越えた複雑、精緻な生命の仕組みの一部分として生かされている。」に共感した龍村監督が撮影を始めたドキュメンタリー映画です。 地球交響曲は、それぞれの楽曲ごとにテーマが決まっていて、今回は「全ての存在は繋がっている」です。 普段何気なく「世界って狭い!」と人と人との繋がりを表す言葉を口にしますが、もしかしたら人と人だけではなく、人とそれ以外、それ以外のものとそれ以外のもの、と全てが繋がっているのかもしれません。 そんなことを考えてしまいました。 そしてもし、本当にみんな繋がった存在であり、それらの記憶が全て時空に記憶されているならば、龍村監督ではありませんが、地球のため、自分たちのためにも、このまま歩いていくのではなく、別の道を探していかなければならないと痛感しました。 出産シーンでは自分のお産を思い出して涙してしまいましたが、パパも一緒に泣いていました。 とにかく感動してしまって、しばらく言葉になりませんでした。 この映画に関わることが出来て、本当に嬉しいです。 それにしても、大切な言葉や映像が次から次へ出てくる映画なので、頭の悪いわたしは付いていくのに一苦労。 頭をフル回転させながら見なければならなかったため、見終わった時には頭痛が酷かったです。
それからおじじ・おばば達と合流。 なっちゅんはベビーカーで眠っていました。 なので、なっちゅんが起きないようにして先にご飯を食べ、それからなっちゅんを起こしました。 なっちゅんが起きていると、集中してご飯を食べられないのです・・・。
ご飯の後は、人体の不思議展へ。 献体された方へ感謝の気持ちを持って合掌しながら中へ入ると、すでに沢山の人が入場していました。 それにしても、人の体というのは凄いものです。 こんなに精密なものが体の中にあるのか・・・と、とにかく感心してしまいました。 でも、人混みをかき分けながら見るのは大変でした。 子ども連れというのは、かなり無理があったかもしれません。 午前中の空いている時間に来るべきだった・・・と後悔です。 子連れというのもありますが、もっとゆっくり・じっくり見たい、そんな「人体の不思議展」でした。 ちなみに、実際の脳みそを持つというあれ、やって来ました! それから触れる人体標本には、なっちゅんと共に触ってみました。 胎児の標本については、職場でホルマリン漬けになっているものは見たことはあるのですが、あんなに「そのまま」の状態で見たのは初めてで、2ヶ月ですでにきちんと「人間」なんだなぁ・・・と思いました。 9ヶ月の赤ちゃんの標本まであり、これらの「生まれてくることの出来なかった」命に対する想いが交錯して、とても複雑な気持ちでした。 「標本にする」と決断したご両親は、どんな気持ちだったのでしょう。 献体はとても貴い行為だけれど、わたしには無理だな、ということだけは分かりました。
とにかく盛りだくさんの一日で、精神的にも肉体的にも、とても疲れました。
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