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2004年07月12日(月) 1歳7ヶ月7日目:荼毘に付す

今日は出棺、葬儀です。
今日も朝からひっきりなしに弔問のお客様がいらっしゃいましたので、朝から大忙しです。
出棺時、車に納められた棺の前でみなさんが順番にお焼香をし、パパが見送りに来てくださった方々にお礼の挨拶をしました。
この期に及んで現実感が無く、困ってしまいます。
どうしても、何だかひょっこりお義父さんが戻ってくるような感覚に襲われるのです。

親族一同でバスに乗り、火葬場へ向かいました。
火葬場は高原にあり、景色がとても良いところです。
眼下に街を見下ろせる場所にあり、こんなところから空へ帰っていけて良かったですね…と心の中でお義父さんに話しかけました。

火葬にかける前、みんなで順番にお義父さんとお別れをしました。
お義父さんの顔を見ることができるのは、これが最後。
名残惜しい気持ちを押し殺してお別れが終わると、お義父さんは旅立っていきました。
亡くなった時も悲しかったのですが、その後は忙しかったのもあり、あまりにも現実感がない毎日でお義父さんがまだ生きているような気持ちでいましたが、火葬の時の悲しみはひとしおで辛くて仕方がありません。
みんなで泣きながら合掌しました。

悲しみに沈んでいたえみこくんは、なっちゅんのおかげで気が紛れたらしく、火葬が終わるまでの間なっちゅんと一緒にお散歩していました。
わたしもゆかりくんと二人で外に出て、みんなでなっちゅんと戯れて、癒してもらいました。
みんなで写真を撮ったり、なっちゅんと追いかけっこをしたり。
外からお義父さんが空に昇っていく様子を見たかったのですが、最近は煙が出ないものなのですね。
せめて…と、お線香を絶やさぬように気を付けました。

それから葬儀を行う会場へ移動しました。
葬儀の間、なっちゅんがじっとしていてくれなかったので、要所要所だけ参加して、あとはなっちゅんと会場の外にいました。
お義父さんとのお別れの儀式なのだから、こんな時くらい大人しくしていてくれないかなぁ…というのは大人の勝手で、なっちゅんはあくまでもマイペースでした。
なっちゅんは相変わらずで、会場の係の人に愛嬌を振りまいて、お菓子をもらったり、高い高いをしてもらったりして楽しそうです。

灰寄せの時に、お義父さんの古くからの友人が弔辞を読んでくださったのですが、心に感じたままを文章にされていて、とても良い弔辞でした。
みんな、その弔辞を聞きながらお義父さんのことを想って泣いていました。
この弔辞は家族の宝物にさせていただきます。
本当にありがとうございました。

パパの灰寄せでの挨拶は、えみこくんが徹夜で考えてくれたもの。
パパは葬儀等の前準備で忙しく、じっくり考えることができなかったのです。
こちらも良い出来で色々な方から褒めていただき、パパは恐縮して「えみこが手伝ってくれたので」と言い訳していました。
自分の手柄にすることのできない、その人の良さが「パパだなぁ」と微笑んでしまいました。
何はともあれ、お義父さんとのお別れの儀式を何とか終えることができ、良かったです。

今日まで色々と手伝ってくれたおじじ・おばば、明日から仕事のえみこくんは一緒に東京へ戻っていきました。
みんな、お疲れさまでした。


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