カーテンの外に見える街並みと、その手前の駅のプラットホーム。白い花のネイルアート。水色の石の四角いピアス。大きな瞳と背中に廻った手。オレンジジュース。サクサクしすぎのスコーン。蝋燭のような塔。やたらと角度のついたエスカレーター。恐ろしく完成された風景と、励ましともとれる風景。着なかった水着。バス停で話し掛けられた外人。ラムの香りのシャーベット。全て忘れない。どうしていいか分からずに僕は君に唇を近づけ、そして新幹線の駅に近付いた合図が嫌いになった。